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【海外発!Breaking News】チンパンジーに毎週会いに来ていた女性、動物園が入園禁止に「仲間から孤立する」(ベルギー)<動画あり>

TechinsightJapan / 2021年8月29日 21時0分

【海外発!Breaking News】チンパンジーに毎週会いに来ていた女性、動物園が入園禁止に「仲間から孤立する」(ベルギー)<動画あり>

このほどベルギーの動物園で、チンパンジーと交流を深めすぎた女性が入園を禁止された。女性は地元のテレビ局のインタビューに応じ、チンパンジーに二度と会えなくなってしまったことを涙ながらに語っている。『The Daily Star』『Mirror』などが伝えた。

ベルギー、アントワープ州の地元テレビ局『ATV』が今月19日、アントワープ動物園について報じたニュースが多くの関心を集めた。同動物園は、38歳の雄のチンパンジー“チタ(Chita)”に毎週会いにやってくる女性客に対して入園を禁じたというのだ。

入園を禁止されてしまったのは地元に住むアディー・ティマーマンズさん(Adie Timmermans)で、かれこれ4年間、夫を伴って毎週チタに会いにやって来たそうだ。アディーさんはサル舎に来ると、チタとガラス越しにキスをしたり手を振ったりして愛情を育んできた。

アディーさんは『ATV』のインタビューの中で「チタとは本物の関係で、私はチタと浮気しているようなもの」と述べ、「私の楽しみはこれだけなのに。なぜ彼らはチタから私を引き離そうとするのでしょうか。他の多くの来園者はチタと接触することができるのに、なぜ私だけダメなの?」と涙ながらに訴えた。

一方で同動物園のスポークスマンであるサラ・ラファウトさん(Sarah Lafaut)は、チタがアディーさんや他の来園客と交流を深めすぎることで他のチンパンジーから敬遠され孤立した状態で過ごすことになっている現状を懸念し、今回アディーさんを来園禁止にしたのは「チタのためでもある」と主張した。サラさん曰く「人間に興味を持ち過ぎた動物は、仲間からあまり敬意を払われなくなる」とのことだ。

ちなみにオランダのメディア『De Gelderlander』によると、チタはかつて人間のペットとして飼われていたが30年前、大きくなったチタに手に負えなくなった飼い主が動物園に持ち込んだという。しかしチタは他のチンパンジーとなかなか馴染むことができず、2008年には別のチンパンジーと喧嘩して背中に大きな怪我をしたこともあったそうだ。

そんなチタの現状について同動物園ではアディーさんに説明し、サル舎のガラス越しにあまり近づかず、必要以上に交流することを改めるよう以前からお願いしていた。ところがアディーさんの行動はその後も変わることはなかったため、今回の入園禁止措置を取らざるを得なかったという。



チタに会えず、悲しみに暮れるアディーさんは「もし今後ずっと会うことができなくなったら、私もチタも平静を失ってしまうことでしょう」と話しており、「私は何も悪いことなどしていないし、チタは幼い頃から人間に慣れ親しんできました。チンパンジーの平均寿命は40歳くらいだそうですが、38歳のチタが今さら行動を変えるとは思えません」と主張している。



画像は『The Daily Star 2021年8月26日付「Zoo bans woman who ‘loves’ chimp and blows kisses through enclosure during weekly visits」(Image: ATV)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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