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【海外発!Breaking News】巨大なクジラがパドルボードを優しくプッシュ 貴重な光景に「素晴らしい体験だ!」(アルゼンチン)<動画あり>

TechinsightJapan / 2021年9月7日 18時38分

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人の乗ったパドルボードを優しく胸ビレで押すクジラの姿が、アルゼンチン南部の港町の沖合で撮影された。好奇心旺盛なこのクジラは、その後も大きく波を立てないよう静かにパドルボードの下を泳ぎ回った。驚きのこの光景にネット上では羨望の声が集まっている。『The Straits Times』などが伝えた。

アルゼンチン南部チュブ州のヌエボ湾で先月31日、同州の港町プエルト・マドリン在住のアナリア・ジョルゲッティさん(Analía Giorgetti)が、誕生日のお祝いとして姉妹や友人と共にパドルボードを楽しんでいた。

穏やかな海を満喫していると、かなりの至近距離までクジラが近づいてきた。このクジラはミナミセミクジラ(southern right whale)で、『Australian Museum』によると体重は約80~90トン、体長は約18メートルまで成長することもあるという巨体を誇り、大型クジラの中で唯一背ビレを持たない特徴を持つ。

毎年5月から12月にこの地域へ繁殖のために訪れるというミナミセミクジラは、穏やかで好奇心旺盛な性格で知られており、人間の近くでも遊ぶことがあると確認されている。今回はそんなミナミセミクジラの好奇心を示すような出来事となった。

その瞬間をドローンで撮影することに成功した写真家のマキシ・ジョナスさん(maxi jonas)は、自身のTwitterアカウントに「人生で最高のクジラのドローン映像が撮れた」と投稿した。

その映像には、静かな海面に浮かぶ緑色のパドルボードに乗ったアナリアさんが映っており、1頭のミナミセミクジラが並走するように泳いでいる。そしてミナミセミクジラは真横に体を傾け右胸ビレを海面に出すと、進むのを手伝うようにアナリアさんの乗るパドルボードを後ろから優しく押したのだ。

アナリアさんに危険を及ぼすような素振りは全く見せず、無邪気に遊ぶように優しく押している。その後も離れる様子はなく、パドルボードの真下をクジラが悠々と泳ぐ場面で映像は終わっている。

地元の水上スポーツのツアーオペレーターであるオスカー・コメスさん(Oscar Comes)は「珍しい瞬間ではありましたが、カヤックやスタンドアップパドルボードなどで動物たちを探しに行くことは、本来は禁止されている行為です」と話す。

同市の観光長官マルコス・グロッソさん(Marcos Grosso)によると、今年は既に1600頭のミナミセミクジラが海岸付近までやって来たことが確認されている。クジラたちの自然の行動を守るためにも、人間の方から近づかないようにルールが徹底されているようだ。

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