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【海外発!Breaking News】赤ちゃんの泣き声を完コピした鳥 閉鎖中の動物園に響く声にスタッフも驚き(豪)<動画あり>

TechinsightJapan / 2021年9月7日 13時45分

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「お腹が空いた」「眠い」と訴えるかのように、激しく泣き叫ぶ赤ちゃんの声がオーストラリアの動物園で鳴り響いた。ところがこの動物園、現在はロックダウンの影響で閉鎖中という。来園客がいないはずの園内に響き渡る赤ちゃんの声は、なんと飼育中の鳥が声真似で作りだした音だったのだ。本物と違いが分からないほどの鳴き声は、多くの人を驚かせていると『The Guardian』などが伝えている。

豪ニューサウスウェールズ州シドニーにあるタロンガ動物園は現在、ロックダウンにより閉鎖されている。来園者がいない静かな園内に動物たちの鳴き声だけが響く中、どこからか赤ちゃんの泣く声が聞こえてきた。

スタッフたちはこの泣き声の発生源を突き止め、動画で撮影することに成功。その映像がTwitterやFacebookでシェアされると、その正体に多くの人が驚愕した。

それもそのはず、赤ちゃんそっくりの泣き声を発していたのは園内で飼育中の鳥だったのだ。投稿された映像には、高い場所の枝の先に立ち、羽を広げながら大きく口ばしを開けて鳴く鳥の姿が映る。

この鳥は“コトドリ(superb lyrebird)”と呼ばれるオーストラリア南東部を中心に生息している同国の固有種で、他の鳥の鳴き声や犬、車や携帯の音など様々な音を真似することで知られている。驚くべきはそのクオリティで、どれも本物と勘違いしてしまうようなレベルで再現することが可能だという。

豪ビクトリア州メルボルンにある大学「La Trobe University」の教授であるアレックス・メイジーさん(Alex Maisey)によると、コトドリが音を真似るのは求愛行動の一環だという。雄は長く美しい尾を揺らして求愛のダンスを行い、それに合わせた声真似で相手を惹きつける。

声真似は雌のコトドリも行うが、雌の場合は「巣を守るために自身の捕食者である鳥や他の動物の声を真似ているのではないか」とアレックスさんは見解を述べた。

同園で飼育されているこのコトドリは雄で、“エコー(Echo、7)”と呼ばれている。今回エコーが披露した声真似は、カメラのすぐ隣で赤ちゃんが泣き叫んでいるのか、または後付けで赤ちゃんの泣き声を動画に付加したのではないかと勘違いしてしまうかのように本物そっくりだ。

鳥類担当スタッフのリアン・ゴエンビオフスキーさん(Leanne Golebiowski)は「エコーは1年ほど前から泣き声を断片的に試していました。お客さんから声を真似たとしか思えないですね。ロックダウンで閉鎖中に仕上げたのでしょう」と驚いている。

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