【海外発!Breaking News】小型の携帯電話を飲み込んだ男性 医師が口から取り出す(コソボ)
TechinsightJapan / 2021年9月8日 6時0分
小型の携帯電話を飲み込み4日間苦しんだ男性が、病院に助けを求めに来たというニュースがコソボ共和国より届いた。携帯は胃の中で部品がバラバラになり、バッテリーが剥き出しになって危険な状態だった。担当した医師は、胃を切り開くのではなく内視鏡を用いて口から取り出したという。『Metro』などが伝えている。
コソボ共和国の首都プリシュティナ在住の33歳の男性が、小型の携帯電話を飲み込み4日間も痛みに苦しんだ後、病院に駆け込み助けを求めた。携帯を飲み込んだという信じ難い事実に医師たちがレントゲン撮影をして確認してみると、そこにはくっきりと携帯の影が写し出されていた。
男性が飲み込んでしまったのは、フィンランドの通信機器会社「ノキア(Nokia)」の“Nokia 3310”という機種だった。画面下に小さなキーが並ぶ昔ながらのデザインで、全体的に小型だがそれでも最長部が約11.5センチもある。
誤飲するには大きすぎるため、医師のスケンダー・テラクさん(Skender Telaku)はすぐに意図的に飲み込んだと察した。しかし男性に飲み込んだ理由を尋ねても、それについて話すことを拒んだという。
スケンダーさんは「何かを飲み込んでしまった患者がいるという連絡を受け、スキャンしたところ体内で携帯が3つに分かれてしまっているのを確認しました。それらの部品のうち、最も気がかりだったのはバッテリー部分でした。男性の胃の中で爆発する可能性があったのです」と当時の状況を明かす。
さらにバッテリーに含まれる鉛や錫のような重金属や難燃剤などの物質は非常に毒性が強いため、すぐに胃の中から携帯を取り出す必要があった。スケンダーさんは患者の体内から携帯電話を取り除く手術を行うことになったが、自身のキャリアの中で最も奇妙な手術の一つだったという。
英国消化器病学会「British Society of Gastroenterology」によると、異物を飲み込んだ場合はほとんどが自然に通過するという。しかし誤飲の10~20%は内視鏡による除去が必要で、1%は外科的な摘出や合併症の治療があるそうだ。
今回は内視鏡による除去が行われることになった。内視鏡用のカメラで携帯の部品を確認すると、専用の器具で掴んで口から取り出すことに成功した。手術はおよそ2時間にも及んだという。取り出した携帯のバッテリーにはリチウムイオン電池が使用されていたが、幸いにも液漏れはしていなかった。
スケンダーさんは患者の秘密保持のために詳細は明かせないと話しており、男性の身に合併症はないとされているが現在の状態は不明だ。
このニュースを目にした人々からは「なぜ携帯を飲み込むことになったんだ?」「なんでそんなことをしたのか理解できない」と呆れる声や、飲み込むことになった原因について「彼女に携帯見せてって言われて咄嗟に飲み込んだのかも」「タブレット(ガジェットとしての意味と、英語で“錠剤”という意味を持つ)だと思ったのかもね」とジョークを飛ばすコメントも寄せられている。
画像は『Metro 2021年9月5日付「Man somehow swallows entire phone and then needs doctors to remove it」(Picture: Skender Telaku)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
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