【エンタがビタミン♪】中村勘九郎、鶴瓶とタモリとの「カーテンコールが忘れられない」 長男・勘太郎には「堂々と踊って欲しい」
TechinsightJapan / 2021年9月24日 19時17分
歌舞伎役者の中村勘九郎と中村七之助が24日、オンラインで実施されたTBS開局70周年記念『赤坂大歌舞伎』製作発表会見に出席した。父である十八代目・中村勘三郎の「芸能の街・赤坂で歌舞伎を!」という一言から2008年にスタートした『赤坂大歌舞伎』は、誰にでも親しみやすい演目でファンの裾野を広げてきたが、11月に4年ぶりの上演が決定した。今回の演目の1つは笑福亭鶴瓶とタモリが深く関わっている作品だという。
オンラインでの会見は初体験という中村勘九郎は「あ、こういう風になってるんですね」と言いながら弟の中村七之助と会見場に現れた。この直前に2人は氷川神社に参拝したが、前回4年前の赤坂大歌舞伎の際にも参拝したそうで、勘九郎は「氷川神社さんにお参りさせていただくと、いよいよ始まるなと。今年はコロナということもあってしっかり感染対策をして万全の状況でお客さんに楽しんでいただくように、みんなで気を引き締めないといけない」と心境を語り、七之助は「山車を見させていただいたのですが、残念ながら今年もお祭りが中止になってしまったので、微力ながらこの街を盛り上げられたらなと思っています」と抱負を述べた。
上演される演目は『廓噺山名屋浦里(さとのうわさ やまなや うらざと)』『越後獅子(えちごじし)』『宵赤坂俄廓景色(よいのあかさかにわかのさとげしき)』の3作。そのなかの『廓噺山名屋浦里』は笑福亭鶴瓶とタモリによって生まれた作品という。
笑福亭鶴瓶の落語を日本橋に聞きに行ったという勘九郎。「落語を聞きに行くとその情景が見えてくるものですが、始まって2分ぐらいで歌舞伎座の大道具が見えてきたんですよ」と当時を思い起こした勘九郎は「これはもう絶対に歌舞伎にしたい」と熱望。「浦里というキャラクターが七之助にぴったりだし、兄弟でこれを演りたい」という思いを胸に、終演後に楽屋で「歌舞伎化させていただけませんか?」と直談判したところ快諾してもらったという。「1年も経たないうちに歌舞伎化した作品ですね」と2016年の初演への経緯を振り返った。
その初演のときの思い出は千秋楽のカーテンコールだったそうで、ちょうど観に来ていた鶴瓶とタモリも舞台にあがったそうだ。というのも、この『廓噺山名屋浦里』のもととなった鶴瓶の落語ができたのはタモリの提案によるものだという。勘九郎は「『ブラタモリ』で(タモリが)吉原を歩いていたら(この話を)聞いたんですって。『いいとも』の楽屋で鶴瓶さんに『こんな話があるから落語にしたらどうだ?』ってタモリさんがおっしゃって、それが落語になって歌舞伎化した作品」とタモリの関わりを明かした。
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