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【海外発!Breaking News】安楽死直前の犬に“最後のご褒美” 動物病院の計らいが感動呼ぶ(米)

TechinsightJapan / 2021年9月28日 20時0分

【海外発!Breaking News】安楽死直前の犬に“最後のご褒美” 動物病院の計らいが感動呼ぶ(米)

家族の一員として一緒に過ごしてきた愛犬との別れは、覚悟していたとしても受け入れ難い悲しみだろう。アメリカのある動物病院では、最後の瞬間を幸せに迎えて欲しいとの思いから安楽死を控えた犬たちのために用意した小さなギフトがある。犬にとっては危険なものとなり得るチョコレート菓子を、死の間際に与えているのだ。動物病院のこの計らいには、多くの人が胸を打たれているようだ。『WSVN 7News』などが伝えている。

米アラバマ州スミスズ・ステーションにある動物病院「Smiths Station Animal Hospital」は今月21日、米チョコレートメーカー「ハーシー(Hershey’s)」の“キスチョコ”がいっぱいに入った瓶の画像をFacebookに投稿した。このチョコレートは安楽死の予約が入ったとき犬に与えるものだという。

チョコレートの原料であるカカオ豆には“テオブロミン”という成分が含まれており、これを犬が過剰摂取することで中毒症状を引き起こしてしまう。犬がチョコレートを口にしてしまっても必ず中毒を起こす訳ではないが、摂取から4~5時間後に嘔吐や下痢などの症状が現れることがある。

こうした理由から犬にチョコレートを与えることは嫌厭されている。しかし犬にとっても美味であることは間違いなく、同動物病院では病気やケガなどで安楽死が最善の選択とされた場合に、最後のご褒美としてチョコレートを与えているのだ。

同動物病院で獣医として働くニコル・M・ナミエさん(Nicole M. Namie)は「私たちはとても辛く感情的になる時に、可能な限りの快適さを提供しようと心掛けています」と話しており、犬とその飼い主の両方に安らぎを与えるために以前からずっと行っている取り組みだという。

「本来チョコレートは患者さん(犬)にはお勧めできないおやつですが、最後の瞬間には何か特別なものを提供することが大切だと私たちは考えています。」

「飼い主たちが願うようなサービスではありませんが、このサービスについては喜んでいただけているようです。ペットがお腹と心を満たして天国へ行くことができると知り、それが飼い主たちの慰めになっています。」

実際の投稿には「この瓶は安楽死の予約が入った時のためのものです。チョコレートを味わうことなく天国に行く犬などいないのです」と書かれており、今月28日の時点で12万件以上シェアされ大きな話題を呼んだ。

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