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【海外発!Breaking News】公園の水遊び場で男児が「脳を食うアメーバ」に感染し死亡(米)

TechinsightJapan / 2021年9月30日 5時0分

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水深が浅く幼い子供たちが気軽に遊ぶことができる水遊び場を数回訪れていた男児(一部報道では女児とも)が今月中旬、「原発性アメーバ性髄膜脳炎(PAM)」で死亡した。公園を管理する市は水質検査をしっかり行っていなかったことを認めており、市民は怒りやショックを露わにしている。『ABC7』『KSAT.com』などが伝えた。

米テキサス州タラント郡アーリントン市にある水遊び場(スプラッシュ・パッド)を今夏、数回訪れていた男児(名前・年齢は公表されず)が11日に死亡した。スプリンクラーなどが設置された小さな遊び場は「ドン・ミザンヒマー・パーク(Don Misenhimer Park)」の一角にあり、暑い夏は子供たちに人気の場所だ。

男児がパークを訪れたのは8月末から9月初めのことで、今月5日に「原発性アメーバ性髄膜脳炎(PAM)」に感染していることが判明。同州フォートワースの「クック・チルドレンズ・メディカル・センター」に入院していたが、6日後に息を引き取った。

男児がPAMと診断された5日、アーリントン市内のスプラッシュ・パッドは全て閉鎖され、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は24日、ドン・ミザンヒマー・パークのスプラッシュ・パッドの水のサンプルからPAMの殺人アメーバ「フォーラーネグレリア」が検出されたことを公表した。

フォーラーネグレリアは湖、川、池などの比較的温かい淡水でよく見られ、人の鼻から侵入すると脳に寄生して組織を食べる。また水の塩素消毒が不十分なプールや、汚染された水道水にも生息する。

PAMの初期症状は発熱、寒気、嘔吐、頭痛などで悪化すると首の痛み、痙攣、意識障害、幻覚などの神経症状を起こして昏睡状態に陥り、1~18日後には死に至る。致死率は約98%~99%と非常に高く、PAMの予防には鼻クリップやマスクの使用、頭を水に入れないことなどが有効だ。

男児の死を受け市当局は「シーズン前に行われる年1回の検査では市内の全てのスプラッシュ・パッドの水質に問題はみられなかった」と述べるも、シーズン中は水質検査を行う「パークス・アンド・レクリエーション」の職員が検査結果を記録することを怠っていたことを認めている。特に男児がドン・ミザンヒマー・パークを訪れた3日間のうち、2日間は検査すら実施されていなかったことが明らかになっており、市民からは「怠慢が引き起こした事故」「防ぐことができただけに、親の気持ちを思うといたたまれない」「安全な場所のはずなのにあまりにも衝撃的」といった声があがっている。

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