【海外発!Breaking News】それぞれ苦境を乗り越えた白と黒の子グマ 動物園で出会い大親友に(米)<動画あり>
TechinsightJapan / 2021年10月2日 15時21分
このほどアメリカで、ホッキョクグマの子どもとハイイログマの子どもが仲良く遊ぶ姿が捉えられ話題となっている。この2匹の子グマは、幼いながら家族と離れ離れになってしまったという辛い状況にあった。しかしそれぞれ苦境を乗り越えて出会った2匹は、すぐに意気投合して遊び始めたという。無邪気にじゃれ合って遊ぶ可愛らしい姿には「まさにウィンウィンの関係だ」などのコメントが届いており、多くの人の笑顔にしているようだ。『Detroit News』などが伝えた。
米アラスカ州漁業狩猟局は今年6月、「近所でハイイログマの子どもが母グマとはぐれて彷徨っている」という通報を受けた。地元住民が“ジェビー(Jebbie)”と名付けたこの子グマは母親と離れて生きるにはまだ幼く、早急に健康状態を確認しケアを行うために同局によってアラスカ動物園に移送された。
その後デトロイト動物園に移動したジェビーは、デトロイト動物園協会の獣医たちによって検疫と詳細な検査を受け、同園のホッキョクグマがいるエリア「Arctic Ring of Life」に移された。
このエリアには同園が育ててきたホッキョクグマの子ども“レアク(Laerke)”がいた。レアクと妹の“アストラ(Astra)”は昨年11月、母グマ“スカ(Suka、8)”と父グマ“ヌカ(Nuka、16)”の間に誕生した。
しかしレアクは生後2日で衰弱して動かなくなってしまい、同園の医療施設「Ruth Roby Glancy Animal Health Complex」で24時間体制の治療を受けることになった。懸命な治療で回復したレアクだったが、治療が長期間に及んでしまったため家族のもとへ戻るのは難しいと判断されてしまったのだ。
デトロイト動物園協会でライフサイエンス部門の責任者を務めるスコット・カーターさん(Scott Carter)は、当時のことをこのように振り返っている。
「母グマのスカはアストラを守ろうとする素晴らしい母親ですが、レアクを我が子と認識していないのは明らかでした。」
しかし同園には、孤立したレアクと一緒に遊んで過ごせるようなホッキョクグマの子はいなかった。そこで孤児となったハイイログマの里親探しを行っている州機関に連絡を取ったところ、ジェビーが同園にやって来たのだ。
ジェビーとレアクは幼い時期に家族を失うという似た境遇もあってか、すぐに意気投合したという。その様子を捉えた動画には、一緒に駆け回ったり水の中を泳いだりして仲良く遊ぶ2匹の姿が映っていた。
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