【海外発!Breaking News】竜巻によって遥か上空に飛ばされたポメラニアン、奇跡の生還を果たす(豪)
TechinsightJapan / 2021年10月16日 5時0分
先月末に豪ニューサウスウェールズ州で発生した竜巻により飼い主の目の前で遥か上空に飛ばされた犬が、2週間の入院を経て家族との再会を果たした。飼い主も死を覚悟するほどの惨状を生き延びたこの犬の奇跡の生還と家族の驚きを『ABC』『9News』などが伝えている。
豪ニューサウスウェールズ州メドー・フラットに住むスコット・マッキノンさん(Scott McKinnon)とアン・ビークロフトさん(Anne Beecroft)夫妻の家を先月30日、突如巨大な竜巻が襲った。
この竜巻は強い勢力を保ったまま、バサーストとリスゴーの間にある森林や家屋を倒壊させながら進んだ。
中間地点にあたるスコットさんの家も竜巻の直撃を受け、崩れかけたキッチンの窓からスコットさんは危うく吸い上げられそうになったそうだ。林業労働者で屈強な身体を持つスコットさんは何とかベンチにしがみついたが、115キロある彼の大きな身体は宙に浮いていたという。
スコットさんは「人生で最も破壊的な30秒間だった」として、このように振り返っている。
「(キッチンにある)ベンチを何としても掴んでおかねばなりませんでした。片腕でなんとかしがみついていましたが、次の瞬間に足が宙に舞ったのです。足はベンチの高さまで持ち上げられました。」
なんとか竜巻をやり過ごしたスコットさんは、窓に向かって外の様子を確認した。すると近所の牛や瓦礫などとともに、愛犬でポメラニアンの“ポムポム(Pom Pom)”が約20メートルの高さを回転しながら宙に浮いていたという。
その様子は「まるでオズの魔法使いのような光景だった」とスコットさんは語る。
竜巻が過ぎ去った後、ポムポムが寝ていた犬小屋は見事に消え失せ、愛用していた毛布は松の木の高さ30メートルあたりに突き刺さっていたそうだ。
1.5キロほどしかない小さな体で竜巻に飛ばされたポムポムが生き延びるチャンスはほぼないに等しい。スコットさんはポムポムの生存の可能性を諦め、他の動物の救助に取りかかった。
そして1時間ほど経った頃、スコットさんは遠くから犬の鳴き声が聞こえるのに気付いた。なんとポムポムは竜巻に巻き込まれ、300メートル先に飛ばされながらも生き延びていたのだ。
スコットさんはポムポム発見時の様子をこう明かしている。
「15トンもの木々がまるでボロ人形みたいに投げ捨てられていたから、僕たちはもうポムポムのことは諦めていたんだ。」
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