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【海外発!Breaking News】首にタイヤをぶら下げたシカ 2年かけてようやく自由に(米)<動画あり>

TechinsightJapan / 2021年10月15日 12時28分

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米コロラド州公園・野生生物局が現地時間12日、首に車のタイヤをぶら下げていた雄のシカからタイヤを取り除くことに成功したとSNSに報告した。シカは少なくとも2年前からこの状態で見つかっていたが、神出鬼没でなかなか捕まえることができなかった。このたび姿を確認し、4度目の挑戦でようやくタイヤから解放することができたと『The Guardian』などが伝えている。

コロラド州公園・野生生物局「Colorado Parks and Wildlife」の職員が、首にタイヤを下げた状態のアメリカアカシカを初めて認識したのは2019年7月のこと。マウント・エヴァンス・ワイルダネス(Mount Evans Wilderness)という地域で、ビッグホーンと呼ばれる羊やシロイワヤギ(mountain goat)の生息数の確認作業中に発見したという。

その場で捕獲することはできず、職員同士で情報を共有して気にかけていた。このシカはコロラド州のパーク郡とジェファーソン郡の間で度々見かけられていたものの、近づくことは難しくタイヤを外すことはできなかった。



それから月日は流れて今月9日夜、同州デンバー南西部のパイン・ジャンクション付近にて、再び首にタイヤを下げたシカの目撃情報が入った。救助に向かった職員のスコット・マードックさん(Scott Murdoch)は、シカに麻酔銃を撃って眠らせてからタイヤの除去作業を開始した。

スコットさんは他の職員と共に、タイヤを切って取り外すために車から様々な道具を持ってシカのもとに駆けつけた。順調にタイヤを切り進めていたところタイヤに金属があることが判明し、持っていた工具では断ち切ることができなかったという。

このシカは4歳半とみられており、体重270キロもある立派な雄だった。雄のシカにとって大きな角を持つことは、発情期に雌を奪い合う際に有利になる。このことからスコットさんたちもなるべく角を切り落とさない方向での救助を考えていたが、他の方法が思いつかず角を切り落とすことにした。

角を切って取り外されたタイヤの中には土や葉が詰まっており、その重さは合計で16キロほどもあったという。これだけの重さのタイヤを長期間かけていたシカの首は、皮膚が爛れたり深刻な傷ができてしまっているのではと予想されていた。



しかし実際にはやや毛が抜け落ちている程度で、「5セントまたは25セント硬貨くらいの小さな傷がありましたが、それ以外はキレイでしたね。キレイ過ぎて驚いたくらいですよ」とスコットさんは明かす。シカは2年も大きなタイヤを首にかけたまま過ごしていたにもかかわらず、いたって健康だったのだ。

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