【海外発!Breaking News】繁殖後に毛の塊に覆われ捨てられた2匹の犬、第2の人生を歩む(台湾)<動画あり>
TechinsightJapan / 2021年10月17日 21時0分
人間の都合で繁殖のために利用され、用済みになって捨てられた2匹の犬が今年の春、アニマルシェルターに保護された。毛の塊に覆われて悪臭を放つなど最悪の状態だった2匹は現在、たくさんの愛情を受けて第2の人生を歩んでいるという。
台湾台南市のアニマルシェルター「徐園長護生園」が9月1日、YouTubeに投稿した1本の動画が注目されている。
動画は同シェルターの説明の後、経営者スーさん(徐)が2匹の犬が捨てられている現場に駆けつけるところから始まる。スーさんによると、2匹は繁殖のために使われた後、ごみのように捨てられていたところを地元の人が発見し連絡をしてきたそうだ。
2匹は顔がわからないほど被毛が伸び悪臭を放っており、スーさんは1匹ずつ抱き上げると「なぜ人間はこんなに残酷なのだろう。犬たちはどうしてこんな苦しみに耐えなくてはいけないのか」と眉をひそめる。
小雪と小瑞と名付けられた2匹はその後、車でシェルターまで搬送され、スタッフがバリカンとハサミを使い茶色に変色した被毛を刈り取った。刈られた毛の塊は犬の体と同じくらいの量があり、シャンプーをして、長く伸びた爪をカットしてもらうと見違えるようにすっきりした。
これだけの状態になるまでにいったいどれくらい飼育放棄されていたのだろうか。今となっては知る由もないが、小瑞の左後ろ足は感染症に罹り、足の裏には蛆が湧き、切断を余儀なくされた。しかし2匹は日に日に元気になり、今ではシェルター内を走り回ることができるまでになっている。
スーさんは「2匹はお互いをケアし寄り添っている。人間よりもずっと思いやる心があるんじゃないかな。それに人間に酷い扱いを受けたにもかかわらず、とても人懐っこく可愛いんだよ」と述べ、「安全で、健康で、幸せで、喜びのある生涯を過ごして欲しいね」と笑顔をみせた。
今から8年前にスーさん一家が始めた徐園長護生園は、野良犬や野良猫、事故などで怪我をした犬猫などを少しずつ保護していくうちに数が増え、今では4000匹と台湾一の大きさを誇る保護園となった。公園と隣接する広大な敷地は寄付によるもので、獣医を含むフルタイムのスタッフのほか地元のボランティアが多数働いている。
ちなみに今年6月には米ミズーリ州で、3キロの毛の塊に覆われて異臭を放ち、歩くことも困難だった11歳のシーズー犬が保護され、第2の人生をスタートした。
画像は『徐文良(徐園長護生園) 2021年9月1日付Facebook「【徐園長護生園 九月份飼料罐頭,需要您的幫忙!】」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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