【海外発!Breaking News】農家で頭から脚が生えた子羊を発見 家畜からペットとして暮らすことに(豪)<動画あり>
TechinsightJapan / 2021年10月18日 11時21分
オーストラリアの農場で、4本の脚とは別に頭から1本の脚を持つ子羊が発見された。多肢症という先天性疾患の子羊だが、食事や運動に影響はなく健康上の問題も今のところ起きていないという。飼い主はこの子羊を家畜としてではなく、ペットとして飼うことにしたそうだ。『ABC(Australian Broadcasting Corporation)』などが伝えている。
豪・南オーストラリア州オロルーで農場を経営するサム・クウィシュナーさん(Sam Kuerschner)は、一家で休憩中に羊の群れを眺めていたところ、父親が1匹の子羊の頭に何かが付いていることに気付いたという。
その子羊、なんと後頭部から1本の脚が生えていたのだ。サムさんは「父が二度見しながら『あの羊、脚が5本あるぞ』と言うので見てみると、確かに脚が5本あったんです」と当時の驚きを明かす。
写真を見ると、確かに子羊の後頭部から関節や蹄の付いた完全な脚が1本ぶら下がっていた。
「驚いたのですが、どちらかというと興味が湧きましたね」と話すサムさんは仕事として羊の毛刈りを行っており、これまでに数多くの羊を目にしてきたという。それでも「間近でこのような奇形を持つ羊を見るのは初めて」と明かしている。
この羊の状態は“多肢症(Polymelia)”と呼ばれており、動物や人間が生まれつき過剰の手足を持つ先天性疾患だ。昨年にも西オーストラリア州コジョナップにある農場で、5本脚の羊の存在が報告されていた。この件について獣医は「散発的に発生する遺伝的欠陥は、遺伝的に受け継がれるタイプである可能性は低い」と見解を述べていた。
西オーストラリア州パースを拠点に活動する羊専門の獣医であるポール・ナイロンさん(Paul Nilon)は「私が見た中で最も一般的だったのは後ろ脚の側面からさらに足と蹄が生えているものですが、過去に一度だけ今回のように頭から脚が生えた羊を目にしたことがあります」と述べており、多肢症の羊の発生頻度について「あくまでも推測ですが、その確率は20万分の1くらいだと思います」とコメントしている。
また「過剰の手足ができてしまう場所にもよりますが、それは必ずしも動物を苦しめるものであるとは限りません」と話す。
ポールさんが話すように、今回サムさんらが発見した子羊は5本目の脚が後頭部にあり、移動や食事の邪魔になることはなく、群れの中では他の羊たちと変わらず一緒に過ごす様子が確認できる。
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