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【海外発!Breaking News】迷子のペンギン“ピングー” 南極からニュージーランドに3000キロの旅か<動画あり>

TechinsightJapan / 2021年11月15日 21時0分

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南極大陸にしか生息しないはずのアデリーペンギンが、ニュージーランドの海岸に1羽でいるところを地元民が発見した。「最初はぬいぐるみかと思った」と話す第一発見者が専門家に連絡を取ると、このペンギンは必要なケアを受け安全な場所で海にかえされた。ニュージーランドでは3例目という珍しい出来事を『9News』などが伝えている。

ニュージーランド南島のクライストチャーチで今月10日、地元に住むハリー・シングさん(Harry Singh)が1羽のペンギンと遭遇した。仕事を終えたハリーさんは当時、妻と一緒にバードリングス・フラットの海岸沿いを散歩してリラックスした時間を過ごしていたという。

「最初にペンギンを見た時は、ぬいぐるみかと思いました。でも突然、ペンギンが頭を動かしたので本物だと気づいたのです。」

そのように当時を振り返るハリーさんは、周囲を見渡してみたが他にペンギンがいる気配はなく、1羽で迷子になってしまったのだと察した。その後は1時間ほど見守ってみたが、ペンギンはその場から動くことなく疲れ切った様子だったという。

海にも入らないペンギンの姿にハリーさんは「犬や猫に襲われてほしくない」と思い、ニュージーランド南島で約10年にわたってペンギンの治療やリハビリに携わってきたトーマス・シュトラッケさん(Thomas Stracke)に連絡をして助けを求めた。

連絡を受けたトーマスさんが獣医とともにペンギンの様子を見に行くと、このペンギンは南極大陸に生息する“アデリーペンギン”であると判明した。

南極大陸から発見地であるバードリングス・フラットの海岸までは少なくとも3000キロ以上はあると報道されており、このペンギンは気の遠くなるような長距離を1羽で彷徨いながらここまで辿り着いたようだ。

地元住民により“ピングー(Pingu)”と名前をつけられたこのペンギンを保護して血液検査などを行ったところ、ピングーは平均体重を下回り、脱水症状が見られた。チューブで流動食などを与えてもらい必要なケアを受けて回復したピングーは、翌日にクライストチャーチ南東にあるバンクス半島近くに放たれた。

このニュースを見た人からは「3000キロも泳いでやって来たのか!?」「きっと家族と離ればなれになってしまったんだね」「ピングーが回復して本当に良かった」などのコメントとともに、無事に南極へ帰れるようにと祈る声が多数届いている。



なおアデリーペンギンがニュージーランドに姿を見せたのは今回で3例目となっており、過去には1993年と1962年に目撃情報があったという。



画像は『Department of Conservation 2021年11月12日付Facebook「You might’ve caught up on the news of a rare visitor coming ashore in Christchurch」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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