1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

【海外発!Breaking News】寝たきりの62歳父の世話をする下半身麻痺の36歳息子(中国)<動画あり>

TechinsightJapan / 2022年1月16日 7時0分

【海外発!Breaking News】寝たきりの62歳父の世話をする下半身麻痺の36歳息子(中国)<動画あり>

見返りを求めない「無償の愛」とはこういうことを言うのだろう。難病で下半身が麻痺しながらも、唯一動く手と腕を使い、寝たきりの父の世話をする息子がいる。心打たれるニュースを『South China Morning Post』などが伝えた。

中国・黒竜江省佳木斯市に住む張暁東さん(Zhang Xiaodong、36)は、24歳の時に慢性進行性の炎症性疾患である「強直性脊椎炎」を発症した。

これは原因不明だが、脊椎や骨盤の炎症が広範囲に及び、次第に身体の強直が起きる病気で、張さんは発症から3か月で急速に症状が進み、現在は下半身が麻痺している。

張さんが唯一動かせるのは腕と手で、普段の生活は車椅子を使っている。自分の世話さえも大変な張さんだが、脳卒中を起こし寝たきりになった62歳の父と2人で暮らしており、買い出しから3度の食事の支度、家の掃除や下の世話まで張さんが全てをこなす。

実は張さんの両親は幼い時に離婚しており、強直性脊椎炎を発症してからの4年間は母にケアをしてもらったという。それまでのように動けなくなってしまった当初は前途を悲観したという張さんだが、母に勧められてコンピュータを購入し、パートタイムで仕事ができるようになった。しかし母が卵巣がんで死去した後は父の世話を受けるようになり、仕事が軌道に乗り始めた7、8年前、今度は父が寝たきりになって話すこともできなくなってしまった。

2人の世話を引き受けたのは高齢の叔父と叔母で、昨年の3月までは同居していたが、経済的にも体力的にも大変なことから世話役を引退し別々に暮らすようになった。張さんはそれまで暮らしていた2階の部屋を叔父と叔母に明け渡し、車椅子での移動が楽な1階に引っ越すと父の世話を自分1人でするようになったのだ。

「高齢の親戚にあれ以上負担をかけるのはできなかった。それは自分勝手なことだからね」と語る張さん。昨年にはお金を少しでも貯めようとSNSを開始、自分の病気や生活の様子を投稿すると、時々ボランティアがやってくるようになったという。また車椅子も寄付によるもので、張さんは政府から月に約12600円(700元)の補助金を受けながらなんとか暮らしているという。

張さんの朝は早く、5時に起きると6時には朝食をとる。服を着たり、靴を履いたり、掃除をする時は長い棒を使い、料理の時は身体を斜めにしたまま包丁を握る。また父に食事を食べさせる時はスプーンに1杯分をすくい、身体を拭く時は洗面器に水を汲んでタオルを絞って手渡しする。頭を刈るのもDIYで、ベッドに寝たままバリカンを入れる。ヘルパーを雇うお金がないため、全て自分で行うのだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください