【海外発!Breaking News】網が絡まったクジラ 天敵のはずのシャチが助ける姿に「この姿を見習わないと」(豪)<動画あり>
TechinsightJapan / 2022年1月21日 4時0分
オーストラリアの沖合で、クジラの子どもの尾びれに網が絡まっているのをツアーを行っていたスタッフが発見した。そこに現れたのはクジラですら捕食対象とするシャチの群れで、スタッフは「このクジラの子はだめかもしれない」と胸を痛めていた。ところがシャチらはクジラの子の周囲を泳ぎ、まるで尾びれに絡まった網を外そうとするかのような行動を見せたのだ。最終的に網は外れ、シャチはクジラを襲わずに去っていったという。『Northern Beaches Review』などが伝えている。
驚きの光景が撮影されたのは今月10日、西オーストラリア州南部ブレマー・ベイ沖で当時ホエールウォッチングのツアーを行う会社「Whale Watch Western Australia」が船を出してツアーを行っていた。
この船に同乗していたスタッフのゲマ・シャープさん(Gemma Sharp)は、クジラの姿を探していた時に何かを追いかけるシャチを発見した。しばらく観察を続けると、シャチは子どものザトウクジラを追いかけていることが判明した。
通常この時期のザトウクジラは南極付近に生息しており、同エリアで見かけるのは珍しいという。そんなザトウクジラの姿にゲマさんは「クジラシラミが付着しており痩せていたことから、体調の悪いザトウクジラの可能性があることが分かりました。ザトウクジラが尾びれを上げた時に、緑色の網が絡まっているのが見えて胸が痛みましたね」と当時を振り返った。
そして弱っていたこのザトウクジラの周りに、3頭のシャチが集まってきた。この3頭は同エリアに棲みついているシャチで、“フックフィン(Hookfin)”、“ブレード(Blade)”、”メイトリアーク・クイーン(Matriarch Queen)”という名前で親しまれていた。この状況にゲマさんは「ザトウクジラはシャチの捕食対象なので、弱ったザトウクジラにシャチが近づいてきたのを見た時は食べられてしまうと思いました」と心配したという。
最初にこのクジラを見つけたフックフィンは、ザトウクジラの近くで体を回転させたりしていた。その後に到着したブレードはクジラの尾びれの真下で絡まっている網を確認するかのように泳ぎ、尾びれに突進するかのような行動を見せたそうだ。
それからメイトリアークがやって来て同じように尾びれに向かって泳ぎ、海面に白い波しぶきが立ったかと思うと、そこにはザトウクジラの尾びれから外れた緑色のネットが浮かんでいたのだ。
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