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【海外発!Breaking News】世界3例目の顔面移植を受けた男性、事故から20年「手術、ドナーに感謝」(米)<動画あり>

TechinsightJapan / 2022年1月24日 23時30分

「ただドナーの家族とは手術後2週間で面会し、今も頻繁に連絡を取っている。僕にとっては第二の家族のような存在だよ。ドナーの死があって初めて移植があるわけだからね。心から感謝している。」

さらに「鏡の中に見えるのは自分? それともドナーの顔? 以前と違うところはある?」という質問には、こう答えている。

「ドナーの顔と僕の顔とは全く違うよ。僕は事故で鼻梁が剝ぎ取られてしまったけど、顔を決める骨格はほとんど損傷を受けなかった。だから鏡の中に見えるのは自分だね。」

「手術後6日ですでに、くすぐったいという感覚があった。最初の1年は顔の腫れが酷く、マスクをつけているような感じだったけど、腫れが落ち着いてからは熱い、冷たい、痛いなど全ての感覚が戻ってきて本当に嬉しかった。正直なところ、手術がこんなにうまくいくなんて思っていなかったからね。もし事故にあわなかったら今とは違う顔になっていたとは思うけど、移植をした後でも自分の顔だと思える。」

「不思議なことに僕の顔は、手術から10年経ってもあまり年を取っていないように感じる。ただ今後どうなるのかは未知の世界でわからない。一つ言えるのは、僕の手術チームは最高だということだよ。手術代が気になる人がいるようだけど、僕は1999年から事故が起きる2001年まで米陸軍に所属していたから、米国防総省がサポートしてくれた。」

「元の顔と比べて違うところをあげるとすれば、えくぼがあることかな。それに唇と鼻が痛みに敏感で、目を完全に閉じることができない。頑張って目を閉じようとするとスピーチに影響が出てしまうんだ。それに目からは過剰な水分が出てきて、まめに拭かないと泣いているように見えてしまうし、顔がこわばって歯を見せて笑うことができない。普通の状態にするにはまだ形成手術が必要だけど、あくまでも自分が望めばという話。ただ今後小さな手術を数回予定しているよ。」

「顔の髭についての質問も多いけど、髭は普通に生えてきて、電気シェーバーで剃ることもできる。面白いことに僕の毛のDNAはドナーと自分のミックスでね。ちなみにまつ毛は自分のものだよ。」



そして顔の拒絶反応については「現在、3種の免疫抑制剤を服用しており、一生継続することが必要」と明かし、このように続けた。

「拒絶反応はこれまで数回経験しているよ。顔が日焼けしたように赤くなり、かゆくなる。拒絶反応のステージは1から4まであって、ステージ3までは薬を飲んで治療をすれば元に戻る。ただステージ4になると再び移植が必要になる。実は2週間前くらい前まではステージ2だったけど、今は正常だよ。」

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