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【海外発!Breaking News】男児を産むため信仰療法にすがった妊婦 頭に5センチの釘を刺される(パキスタン)

TechinsightJapan / 2022年2月12日 4時0分

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男児を産みたかった妊娠3か月の女性が信仰療法を頼った結果、頭に約5センチの釘を刺されるという驚きのニュースがパキスタンより届いた。女性は3人の娘を授かっており、夫から「次は男児を産まないと離婚する」と脅されていたそうだ。警察では現在、女性に釘を刺した人物の行方を追っているという。『BBC』などが伝えている。

事件はパキスタンのカイバル・パクトゥンクワ州ペシャワールにある「レディ・リーディング病院(Lady Reading Hospital)」に、1人の妊婦が運び込まれたことで発覚した。頭の痛みを訴えていたことからレントゲンを撮影すると、そこには約5センチの釘が額近くに刺さっていたのだ。

妊婦は当初「自分でやった」と話していたが、詳しく話を聞くと「信仰療法を行う人物に釘を刺された」と明かした。すでに3人の娘がいる妊婦は第4子を身ごもっていたが、夫から「男児を産まないと別れる」と脅されていたという。しかし直近の超音波検査で女児の可能性が高いと言われてしまい、女性が藁にもすがる思いで頼ったのが信仰療法だった。

南アジアの一部では息子は娘よりも長期的な経済的安定をもたらすと信じられており、こうした信仰心を悪用する信仰療法士が少なくない。信仰療法士自体はパキスタン北西部の部族が住む地域などに存在するが、彼らはスーフィーと呼ばれるイスラム教の神秘主義的な思想に基づいて行われているという。

被害にあった妊婦を担当した医師によると、釘は頭蓋骨を貫通していたが幸いにも脳には達していなかった。妊婦は手術を受けて釘を取り除いた後に病院を去っており、現在ペシャワール警察が監視カメラの映像解析や病院スタッフへの聞き込みを行い、身元を特定して事情を聞くために捜査を進めている。

ペシャワール警察アバス・アフサン署長(Abbas Ahsan)は「女性の人生をもてあそび、男児が生まれるという偽りの約束をして女性に釘を刺した犯人に裁きを下します」とコメントを公表した。

なお今回のニュースには、人々から「こんなのおかしいよ」「誰かどうやって性別が決まるのか教えてあげて」「こんなことを信じるなんて恐ろしいな」「あまりにも無知過ぎて驚くよ。貧困や十分な教育がないことが原因か?」などのコメントがあがっている。

ちなみに今回の事件は、病院関係者がこの妊婦の頭部の画像をネット上で公開し、これが警察の目に留まったことで発覚した。警察は関係者らがすぐに通報しなかった理由についても捜査中と明かしている。

画像は『Capital City Police Peshawar 2022年2月8日付Twitter』『BBC 2022年2月9日付「Pakistan: Police hunt for ‘healer’ who hit nail into woman’s head」(LADY READING HOSPITAL)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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