【海外発!Breaking News】爆撃を受けた産院から避難した女性、翌日に“希望”の女児を出産(ウクライナ)
TechinsightJapan / 2022年3月12日 23時30分
今月9日、ウクライナ東部マリウポリの産院で爆撃を受けて避難した女性が翌日、別の病院で女児を出産したことが明らかになった。ロシア軍の攻撃で食料や医薬品、電力などの不足が深刻化し、多くの死傷者が出る中で産まれた小さな命。激戦地からの“希望”を『New York Post』などが伝えた。
マリウポリ在住のビューティブロガー、マリアナ・ヴィシャガスカヤさん(Mariana Vishegirskaya)が10日夜10時頃、帝王切開にて女児を出産した。現地では、爆撃を受けて逃げた時と同じ水玉のパジャマを着用したマリアナさんが娘ベロニカちゃん(Veronika)に寄り添う姿や、夫ユーリさん(Yuri)が娘を抱き愛おしそうに見つめる姿が捉えられ、激戦地の中での“希望”として伝えられた。
マリアナさんは出産前日、たくさんの荷物を抱え、負傷して顔に血が付いたままの状態で産院を出る映像が拡散し、在英ロシア大使館は「ドロや血は偽物、この女はビューティブロガーのマリアナ・ポズルスカヤ(Marianna Podgurskaya)で、メイクで演出しているだけだ」とツイートし、「産院は長い間使われておらず、ウクライナ軍やネオナチのアゾフ大隊(Azov Battalion)の拠点となっていた。それに3日前には爆撃を警告したはずだ」などと指摘していた。
そしてこの投稿には、「爆撃された産院と小児病院を背景にあんな写真を撮るなんて、この役を演じるのにいったいいくらもらったんだ」「金がらみか」「ブロガーならなぜ、もっと早く現地の情報を伝えなかった?」「激しい攻撃を受けた後で、あんなに大きなお腹の妊婦が歩けるわけがない。突然妊婦になって、どんな気分だい?」「こんな偽の情報を流してロシアをはめようとしているなんて、犯罪だ。あんたを好きな人なんていないだろうね」「恥を知れ」といったロシア語のリツイートが多数あがった。
しかしこの攻撃により、6歳の女児を含む3人が死亡し、少なくとも17人が負傷したことが確認されており、在英ロシア大使館の投稿はコミュニティ・ガイドラインに違反するとして削除され、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はロシア軍が産院や小児病院を攻撃したことに対し「残虐、戦争犯罪」と痛烈に批判した。
なおマリアナさんのInstagramの最後の投稿は日本時間3月1日で、2枚の子供服を手にし、大きなお腹を出して「赤ちゃんは男の子かしら? それとも女の子かしら…?」と綴り、幸せいっぱいの笑みを浮かべていた。またバレンタインデーにはユーリさんと見つめ合う写真を投稿し「私たちは恋をし続けるの…。そして幸せを運ぶ赤ちゃんがもうすぐ産まれ、家族の新しい生活が始まるのよ…」と言葉を添えていた。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
ロシア軍の飛行場が壊滅か 航空機のシェルターも吹き飛んだ? 衛星画像で「甚大な被害」あきらかに
乗りものニュース / 2024年9月11日 11時42分
-
ロシア、ウクライナに大規模攻撃 キーウで爆発音
ロイター / 2024年8月26日 16時19分
-
ロシア国内クルスク州でウクライナ軍がHIMARS爆撃...クラスター弾が「補給路」を完全破壊する映像
ニューズウィーク日本版 / 2024年8月23日 18時38分
-
クルスクのウクライナ占領地に絨毯爆撃を── 「住民はそのために避難した」ロシア元国会議員
ニューズウィーク日本版 / 2024年8月22日 15時28分
-
ウクライナ、ロシア空軍基地に大規模ドローン攻撃=情報筋
ロイター / 2024年8月15日 4時16分
ランキング
-
1テイラー・スウィフトさん、ハリス氏支持表明「私は私の選択した」 SNSで投票呼びかけ
産経ニュース / 2024年9月11日 17時7分
-
2ロシア軍、クルスク州で反撃開始か、「10集落奪還」と主張 ウクライナ軍が越境攻撃
産経ニュース / 2024年9月11日 18時38分
-
3再送-トランプ氏「移民がペット食べている」、討論会で虚偽主張繰り返す
ロイター / 2024年9月11日 16時19分
-
4《韓国では知り合いの写真や卒アルから作成、拡散も》一般人も未成年も被害者となるディープフェイク性犯罪の卑劣さ 元アイコラ職人「タガが外れたなという感じ」
NEWSポストセブン / 2024年9月11日 16時15分
-
5経済、中絶、移民で応酬=「過激」「うそつき」非難合戦―ハリス、トランプ氏初討論会・米大統領選
時事通信 / 2024年9月11日 13時17分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください