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【海外発!Breaking News】入学試験中に眠ってしまった女性 “特発性過眠症”で「10代の貴重な時間を失った」(英)

TechinsightJapan / 2022年3月31日 21時0分

【海外発!Breaking News】入学試験中に眠ってしまった女性 “特発性過眠症”で「10代の貴重な時間を失った」(英)

“特発性過眠症”という睡眠障害を患うイギリスの女性は、毎日2~3時間は昼寝をしないと生活ができない。日中の活動に大きな支障が出てしまうこの病気のせいで女性は数多くの学校行事に参加できなくなってしまい、「10代の貴重な時間を失った」と訴えている。大学の入学試験中にも眠りに落ちてしまうという珍しい睡眠障害の詳細を、『WalesOnline』などが伝えている。

“特発性過眠症”を抱えるヘレナ・スマイスさん(Helena Smythe、23)は、どんなに夜ぐっすりと眠ろうとも日中には必ず強烈な眠気や疲労感に襲われるという。特発性過眠症は睡眠障害の一種で、ヘレナさんのように日中に過度の眠気に襲われることが主症状である。“ナルコレプシー”という睡眠障害と似ているが、発作的に全身の力が抜けて倒れてしまったりする症状がないことで区別されている。

ヘレナさんは自身の状況について「私の睡眠欲は底なしで、普通の人はコーヒーやカフェインを摂取して目を覚ましますが、私には効果がありません。毎日仮眠を取らなければならないのですが、20~30分では足りず最低でも2~3時間が必要になります。夜にどれだけ長く寝ようとも、日中に過度の眠気に襲われるのです」と明かす。

特発性過眠症の原因は明確に分かっておらず、治療方法がないため薬で症状を緩和するしかないという。12歳の時に特発性過眠症の診断を受けたヘレナさんは、仮眠を取らなければならないため学校行事に参加できなかったり、大学の入学試験の最中に眠りに落ちてしまったりと散々な目に遭っている。

「睡眠を中心に生活設計をしなければならなかったので、学業と友人どちらかの選択を迫られました。10代の貴重な時間を睡眠のせいで失ってしまったことは、言葉になりません。」

ヘレナさんはこれからフルタイムの仕事に就く予定だが、日中の睡魔により仕事が上手くいかないのではないかと不安を抱えている。どうにか原因を明らかにして治療をしたいヘレナさんは、英ケンブリッジにある「ロイヤルパプワース病院(Royal Papworth Hospital)」での睡眠研究に参加しているそうだ。

「研究の中で投薬を受けるのですが、それが症状を緩和してくれています。全ての問題が解決しているわけではないですが生活の質はとても良くなっていて、通常レベルの睡眠に近づいて普通の日常生活を送ることができています。」

睡眠障害は“怠け者”と捉えられてしまうこともあり、その深刻さは一般的には理解を得難い。ヘレナさんは「良い食事を摂ることやアルコールを飲み過ぎないこと、禁煙や運動などと同じくらい睡眠の健康も真剣に考えるべき問題だと思います。私の症状に効果があったのは“睡眠衛生(質の良い睡眠をとるために推奨される行動や環境)”を整えることと、毎日同じ時間に寝起きして適切な生活習慣を身につけることでした」と語っている。

なお睡眠障害には様々な種類があり、過去には“眠れる森の美女症候群”とも呼ばれている睡眠障害を患う女子大生が、3日間で60時間以上眠ってしまうこともあると明かして注目を集めていた。

画像は『WalesOnline 2022年3月24日付「Woman has ‘lost so many years’ to rare sleep condition which causes excessive day time sleepiness」(Image: Royal Papworth Hospital / SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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