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【海外発!Breaking News】「頭に袋を被れ」稀な疾患で笑顔が作れずいじめられていた女性、モデル契約を結ぶ(ニュージーランド)<動画あり>

TechinsightJapan / 2022年4月5日 21時0分

【海外発!Breaking News】「頭に袋を被れ」稀な疾患で笑顔が作れずいじめられていた女性、モデル契約を結ぶ(ニュージーランド)<動画あり>

「笑顔が作れない」という稀な疾患を抱えるニュージーランド在住の女性がこのほどモデル事務所と契約を結び、人生の新たなスタートを切ることとなった。女性は仮面のような表情に見えることから幼少期には凄惨ないじめに遭い、何度も命を絶とうと思ったという。『New York Post』『The Daily Star』などが伝えている。

ニュージーランドに住むタイラ・クレメントさん(Tayla Clement、24)は、「メビウス症候群」という400万人に1人の希な先天性の神経障害を抱えて生まれてきた。これは顔面や眼球の動きを制御する神経の未発達が原因で表情や目の動きに影響を与える疾患だ。

そのためタイラさんは、視線を左から右に動かすことや眉毛と上唇を動かすことができない。笑顔も作ることができず、いつも凍りついたような表情しているせいで幼少期にはいじめられてばかりだったという。

そんな娘を心配した家族はタイラさんが12歳の時、自然に笑えるように大腿部の軟組織を顔に移植する“スマイル手術(smile operation)”を受けさせた。しかし手術はうまくいかず、顔には腫れと痣が残ってしまったそうだ。タイラさんは当時のことをこのように振り返っている。

「手術の後の4年間はさらにいじめに耐えなければなりませんでした。『醜い』とか『気持ち悪い』と言われるだけでなく、学校でビニール袋を渡され、『誰もお前の顔を見たくないからこれを頭から被れ』とみんなに言われたのです。」

「他にも坂道で突き飛ばされたり、先生にまで無視されたりしました。全ては私の顔に表情がなく笑顔が作れなかったせいなんです。」

凄惨ないじめが続いたことから、タイラさんは18歳になるまでに6回も自殺未遂を起こし、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症、解離性障害による発作に加え、重度のうつ病と不安障害と診断された。そんな彼女に転機が訪れたのは、ニュージーランドパラ陸上競技連盟から誘いの連絡を受けた時だった。

かねてから水泳を含むスポーツに取り組んでいたタイラさんは、2018年にメルボルンで開催されたヴィクトリア州選手権にて砲丸投げで1位を記録した。その後タイラさんは自分に誇りを持てるようになり、Instagramに「The girl who can’t smile(笑顔ができない少女)」というアカウントを立ち上げ、自分と同じように見た目の問題に悩む人々にモチベーショナルスピーカーとして励ましの言葉を送るようになった。

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