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【海外発!Breaking News】脳の25%を失った女性が博士課程を修了「夢は達成できることを皆に見せたかった」(南ア)

TechinsightJapan / 2022年4月17日 5時0分

【海外発!Breaking News】脳の25%を失った女性が博士課程を修了「夢は達成できることを皆に見せたかった」(南ア)

脳腫瘍と診断されて脳の25%を失った女性が、このほど大学の博士課程を修了した。女性はラジオ番組のインタビューに応じ、ハンデを背負っていても夢は達成できるというメッセージを送り、多くの人を励ました。『News24』などが伝えている。

南アフリカのケープタウンに住むエイミー・マーティンさん(Amy Martin、33)が脳腫瘍と診断されたのは、14歳の頃だった。体の左半身が麻痺し、話すこともままならなくなったため、母親がエイミーさんを脳神経外科へ連れて行った。そしてMRI検査を受けたところ、エイミーさんは小児脳腫瘍の「毛様細胞性星細胞腫(pilocytic astrocytoma)」と診断された。

その後、エイミーさんは腫瘍を取り除くために何度も手術を受けたが、頭蓋骨に4枚のチタンプレート、さらに16本のチタンネジが埋め込まれ、脳の容量の25%を失った。腫瘍は無事に取り除かれたものの、重度のてんかんなどに悩まされることになってしまった。

10代の多感な時期にエイミーさんは大病を患い、高校時代は授業に集中できずに成績が下がってしまった。人前では次の発作への恐怖を隠すことができたものの、剃り上げた頭には傷痕が残っており、無神経な同級生から好奇の目で見られることも多く、エイミーさんは「てんかんのせいで怖くて家から出られないことや、疲労感がひどく痛みに耐えられないこともありました」と当時を振り返る。

辛い高校生活ののち、エイミーさんは国内有数のステレンボッシュ大学に進学した。エイミーさんは「大学は高校時代に耐えた学問という縛りから解放された感じで、研究の方向性やどの勉強に情熱を注ぐかを決める自由があった」と述べており、「重度の脳外傷を患っていても、自分の夢をすべて達成できることを皆に見せたいという思いがあった」と明かしている。

そして言語学の学位を取得したのち、韓国で2年間の教員を務め、優等学位(Honors)や修士号(Masters)を取得した。ステレンボッシュ大学の人々から受けたサポートと励ましもエイミーさんの夢を後押しし、疲労感や時折起こるめまいに悩まされながらも、エイミーさんは古代文化を極めるため博士課程に進む道を選んだという。

ラジオ番組『ケープトーク(Cape Talk)』のインタビューに応じたエイミーさんは、古代文化を選んだ理由について「父親の影響が大きい」と語っている。父親と共にシダーバーグ(Cederberg)へ向かい、一緒に化石を探したこともあったそうだ。現在は理学療法のおかげでハンデキャップを克服することができたエイミーさんだが「脳の25%を失ったことが私の人格の一部だと知りました」と明かし、「今までの経験があるからこそ、今の私がある。でもそれは私というものを定義するものではなく、私の将来を決めるものでもない」と断言している。そして博士課程を修了した今、エイミーさんは再び韓国で教壇に立ち、ギリシャやイタリアで古代の遺跡に浸ることを夢見ているそうだ。

画像は『Netwerk24 2022年4月13日付「Doktorsgraad bring mag ná breingewasse」(FOTO: stefan els)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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