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【海外発!Breaking News】自称「フルーツ外科医」野菜や果物を“患者”に リアルな手術を行う医学生(仏)<動画あり>

TechinsightJapan / 2022年5月12日 6時1分

ロビンさんの動画の中でも最も多く視聴されているのは、「ジュリアン」という名のマンゴーの皮膚膿瘍手術の様子だ。ロビンさんは皮膚膿瘍の細工が施されたマンゴーに、外科医が実際に行う手術のプロセスを動画で説明している。ロビンさんはまず、「ジュリアン」の患部に印をつけて皮膚を切開する。すると体内の腫瘍が放出され、患部を丁寧に洗浄する。そして清潔になった患部に綿のメッシュを入れて残った腫瘍を取り除く。

動画の中のロビンさんは、青い外科医のコートを着て聴診器を首から下げ、手袋を装着して手術を行っている。手術台にはピンセットやハサミなど様々な医療器具が揃えられており、実際に行われる手術さながらである。マンゴーの「ジュリアン」には目と口が描かれており、不安そうな表情をした患者の様子をイメージしているようだ。この皮膚膿瘍手術の動画は640万回以上も再生されている。



その他にもパイナップルやオレンジ、スイカ、ナスなどの手術解説の動画があり、それぞれに患者のパーソナリティーと病状が設定されている。スケートボードで転倒して脛骨を骨折したバナナの「サイモン」、電池を飲み込んでしまったバターナッツの「クエンティン」、緊急帝王切開をすることになったオレンジの「マリー」などがあり、病状は深刻なものであるがユーモアも効いている。またロビンさんは野菜や果物への細工にも手を凝っており、小さい果物やスパゲッティなどの他の食品を臓器に見立てて「なるべく現実的に」を心がけているそうだ。動画の完成には、内容にもよって1時間から4時間かかるそうだ。ちなみに彼は楽しむために動画を作っており、再生回数や視聴者数が目的ではないという。また優先するのは医師への道であって、ビデオグラファーではない。



最初は冗談のつもりで手術動画を作っていたロビンさんであったが、彼の制作した動画は少しずつ教育的なコンテンツとして認められていったという。実際にロビンさんの取り組みは医療関係者からも高く評価されており、グルノーブル大学の教授が婦人科の学会で彼の動画を使用したこともある。

ロビンさんの取り組みは医師を目指す人々にインスピレーションを与えており、手術に興味がある者や医学を学びたいという若者からメッセージをもらうこともあるそうだ。また手術を受ける患者から感謝のメッセージを受け取ることもあるという。ロビンさんの分かりやすい手術動画によって患者は手術内容の理解を深めることができ、安心した気持ちで手術に臨むことができるのだ。さらにロビンさんは、TikTokアカウントで臓器提供や脳卒中、てんかんに関する啓発活動も行っている。

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