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【海外発!Breaking News】飛行中にパイロットが失神 管制官の指示を受けた乗客が無事着陸に成功(米)

TechinsightJapan / 2022年5月20日 4時0分

そしてロバートさんの誘導のもと、パームビーチ国際空港への着陸を成功させたダレンさん。滑走路で対面した2人は抱き合い、その喜びを分かち合ったという。ロバートさんは着陸の瞬間をこう語る。

「感動的な瞬間で思わず泣きそうになりました。誰も怪我することなく無事に着陸できたことが本当に嬉しかったです。着陸を成功させるには通常だと20時間ほどの飛行訓練が必要ですが、彼の着陸は10点満点中10点でした。そんな偉業を成し遂げたダレンさんは妊娠中の妻に会いたいと言っていましたね。」

また最初にダレンさんからの無線連絡を受けたチップさんは「交信を引き継いだ後もその行方をずっと見守っていました。当時、ダレンさんが無線で聞いていたのは私とロバートさんの声だけでしたが、フォートピアース、パームビーチ、ワシントンD.C.にいる約30人のチームが協力して、彼が操縦するセスナ機を安全に着陸させようとしていたのです。無事に着陸したと聞いた瞬間は本当に嬉しかったし、心底ほっとしました」と心境を明かした。

乗客が着陸を成功させたという今回のニュースは、同空港で離陸を待っていた他のパイロットにも無線を通じて伝えられたそうで、航空管制交信サイト『LiveATC』ではアメリカン航空のパイロットが「乗客が着陸させたのですか? なんということだ。素晴らしい」と驚く様子が捉えられている。

今回の出来事について航空専門家であるジョン・ナンス氏(John Nance)は、このように述べている。

「操縦経験が全くない人がセスナ機を着陸させた話を聞いたのは、今回が初めてです。乗客は注意深く管制官の指示を聞き、冷静に従ったのだと思います。それが着陸成功へと繋がったのでしょう。」

なお意識障害を起こしたパイロットの名前は公表されていないが、着陸後に緊急手術を受けて16日に退院したそうだ。

画像は『WPBF 25 News 2022年5月17日付「‘I just knew I had to keep him calm’: Air traffic controller guides passenger to safely land plane at PBIA」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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