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【海外発!Breaking News】徘徊や溺れる姿も 酔った鹿が相次いで目撃される(仏)

TechinsightJapan / 2022年5月28日 5時0分

【海外発!Breaking News】徘徊や溺れる姿も 酔った鹿が相次いで目撃される(仏)

フランス北西部ノルマンディー地方では、春に入ってから「酔っぱらった」鹿が相次いで目撃されている。ウール県では4月15日に「酔っぱらった」状態の鹿が病院の駐車場で発見された。また都市ルーアンでは5月3日、酔った勢いでセーヌ川で溺れたとみられる鹿が消防隊によって救出されている。この他にもオルヌ県では住宅の庭で鹿が発見されており、酔った鹿の徘徊が確認されている。『France 3』などが伝えた。

なぜ鹿は酔っぱらってしまったのだろうか。動物愛護団体「30 millions d'amis」によると、鹿は春になると糖分が高い木のつぼみを好んで食べるそうだ。問題はこのつぼみに含まれているアルカロイドという成分が胃の中で発酵すると、アルコールと同じような作用をもたらすという点にある。鹿だけではなく同様のつぼみを食べた野生動物は酔っぱらって混乱し、時には生命を危険にさらしてしまうこともあるという。

今回のハプニングは、鹿だけではなく人間にも危険をもたらす可能性があると同団体は警鐘を鳴らす。特に路上では、注意して運転する必要がある。またASPAS(野生動物保護協会)のリチャード・ホールディング氏は「酔っぱらった鹿に出くわすのは非常に珍しいことだが、“普通”にあること」と説明し、散歩中にこれらの鹿に遭遇した場合は無理に逃げようとはせず「落ち着いて身を隠すように」とアドバイスした。酔っぱらって興奮した鹿はひづめや角で人を傷つける危険性があるからだ。万が一、鹿が町や道路の近くにいて危険だと感じた場合には、野生動物ケアセンターに連絡するよう呼びかけている。

今回相次いで目撃されている酔った鹿の種類は「ノロジカ」で、ウール県の病院の駐車場で保護された鹿の写真を見てみると、外見は一見可愛らしい姿である。しかし体長は約1メートルで体重は20キロほどあり、車と衝突してしまった場合には大事故につながる可能性がある。

また酔っぱらった鹿の危険性のみならず、春には運転に注意しなければならない。この時期は野生動物の活動が活発になっており、普段は夜行性の動物が昼に出てくることもある。特に田舎の道路では何が飛び出すかわからないので、用心しなければならない。また春になると、若いノロジカも母親から離れて縄張りを確保するため、生息地から遠く離れた場所に移動することがあるという。

なお春に酔っぱらってしまう動物は鹿だけではない。哺乳類ではサルやリスなど、発酵した果物を食べると酔うことがある。また鳥もベリーを食べ過ぎると酔ってしまうという。

画像は『Paris-Normandie 2022年4月22日付「Attention, des cervidés normands circulent en ≪état d’ébriété≫」(Photo Ville de Vernon)、2022年5月4日付「L’IMAGE. Deux agents du port de Rouen et les pompiers sauvent un chevreuil de la noyade」(DR)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)

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