【海外発！Breaking News】オランウータンの檻に近づいた男性、脚を掴まれ引きずり込まれそうになる姿に「自業自得」の声（インドネシア）＜動画あり＞

インドネシアの動物園にて今月6日、来園者の男性が柵を飛び越えてオランウータンの檻に近づいたところ、脚を掴まれて引きずり込まれそうになる事故が発生した。オランウータンの握力は力強くなかなか離れることができなかったが、最終的に逃げ出すことができたという。男性とオランウータンの双方にケガはなかったものの、大事故に繋がった可能性もあったことを『Metro』などが伝えている。

このほどオランウータンに襲われたハサナル・アリフィンさん（Hasanal Arifin、19）は今月6日午後、インドネシア・スマトラ島リアウ州にある動物園「Kasang Kulim Zoo」を訪れていた。ハサナルさんは動物と一緒に動画を撮ろうとしたようで、オランウータンの“ティナ（Tina）”がいる檻に近づいた。

ティナがいる檻の手前にはコンクリートの囲いがあり、近づき過ぎないように警告する看板も立てられている。しかしハサナルさんはギリギリまでティナに近づきたいと思ったのか、コンクリートの囲いを乗り越えてティナの目の前まで進んだ。

当時の様子を捉えた動画には、ティナと交流を試みようと手を伸ばすハサナルさんの姿が映っており、「檻の中にいるから大丈夫」と思っていたのかハサナルさんからは余裕が感じられる。しかし次の瞬間、ティナが檻の中から素早く手を伸ばしてハサナルさんの白いTシャツを掴んだ。ハサナルさんは驚いてすぐに檻から離れようとしたが、ティナはハサナルさんのTシャツを力いっぱい引っ張っている。木登りを得意とするオランウータンの握力は600ポンド（約272キロ）もあると言われており、20代前半男性の平均握力45.97キロ（スポーツ庁による平成30年度体力・運動能力調査より）と比べると約6倍もの差があるため一度掴まれてしまえば引き離すことは難しい。

近くにいた友人が手伝ってハサナルさんの体を引っ張り綱引き状態となったが、ティナはTシャツから手を離すと今度は両腕でハサナルさんの脚を掴んだ。ティナがハサナルさんを檻の目の前まで引き寄せると、ティナは脚も使い抱き着くようにしてハサナルさんの脚にしがみ付いた。これを見たハサナルさんの友人が、ティナの腕を蹴っている場面も動画に映っている。その後、どうにかしてティナから離れようとしたハサナルさんは脚の方向を真横に変えて試行錯誤し、ようやくティナの手から離れることができた。

幸いにもハサナルさんとティナの双方にケガはなかったものの、同園の経営者であるデスリザルさん（Desrizal）は「ルールを破ることは非常に危険です。私たちはルールを破って柵を越えた男性に厳重注意しました。ルールを真剣に受け止めてください」とコメントしている。



今回の動画はTwitterやFacebookなどで瞬く間に拡散されており、「オランウータンは人間の脚を折れるほど力が強いんだよ」「オランウータンじゃなくてこの男を檻に入れるべき」「いつだっておバカな人が愚かなことをするんだよね」「自業自得すぎる」などハサナルさんの行動に呆れる声などがあがっている。

pic.twitter.com/6yhHjvDjgT— san (@sundaykisseu) June 7, 2022

画像は『Metro　2022年6月8日付「Zoo visitor instantly regrets taunting an orangutan for a selfie」（Picture: ViralPress）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　iruy）