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【海外発!Breaking News】自然は残酷 崖の上で子連れのクマを襲ったオス、まさかの展開に(スペイン)<動画あり>

TechinsightJapan / 2022年6月10日 21時0分

【海外発!Breaking News】自然は残酷 崖の上で子連れのクマを襲ったオス、まさかの展開に(スペイン)<動画あり>

スペイン北西部カスティーリャ・イ・レオン州の山で今月6日、オスのヒグマが子連れのメスに襲い掛かる様子が捉えられた。オスが攻撃を仕掛けたのは険しい崖の上で、約40秒後に2頭の運命を変えてしまうまさかの展開が待っていた。『Miami Herald』などが伝えている。

カスティーリャ・イ・レオン州パレンシア県北部の険しい崖の上で、オスのクマが子連れのメスに襲い掛かった。当時の様子は山中をハイキングしていたカップルによって捉えられ、『Naturaleza Castilla y León』のTwitterに投稿されて注目された。

動画では、険しい崖の上にいるクマの親子にオスが近づき、母グマに突然襲い掛かるのが見て取れる。オスの攻撃は容赦なく、オスより一回り体が小さい母グマは背後にいる子供を守ろうと必死に抵抗している。

しかし約40秒後、2頭は崖から転落、母グマは草地でなんとか停止したが、オスは岩の多い坂を転げ落ち、約15秒後にようやく止まった。崖上から下までは10メートルはあると思われ、オスはしばらくの間動けずにいたようだ。

ちなみに体重217キロという巨体のオスはその後、近くの森で死んでいるのがパークレンジャーらによって確認されており、検死のための施設に送られている。

一方の母グマは、レンジャーが血痕を頼りに捜索したところ岩穴に隠れていることが判明、怪我の程度は不明で今も監視が続いている。さらに近くにいた子グマは麻酔銃で捕獲され、成長を待って自然にかえす予定とのことだ。

『Naturaleza Castilla y León』によると、このメスは数週間前に2頭の子供のうち1頭を亡くしていたそうで、子供はオスに襲われた可能性が高いという。

なおこの動画の拡散を受け、スペインのNGO団体「ヒグマ財団(Brown Bear Foundation)」の代表ギエルモ・パロメロ氏(Guillermo Palomero)は「オスの攻撃は非常に激しい」と指摘したうえで、このように述べた。

「実はこの時期になると、オスが子連れのメスを探し子供を殺すケースがよく見られます。もちろん母グマは子供を守ろうとしますが、子供を殺されてしまったメスは2、3日後に発情し、交尾が可能になるのです。」



一見残虐ともいえるこの行動は「性選択的な子殺し」と呼ばれるそうで、『The Local』では子育て中のメスは発情しないため、オスは子供を殺すことでメスの発情を促すと説明している。これによりメスの交尾が可能になるまでの時間が短縮され、オスが自分の子孫を残すことを可能にするそうだ。



ヒグマ財団によると、スペインのヒグマは北部のカンタブリア山脈に330頭が、フランスとスペインの国境沿いに連なるピレネー山脈に約70頭が生息しているという。



画像は『Naturaleza Castilla y León 2022年6月7日付Twitter「Finalmente, tras la combativa defensa de la madre」、「La Junta desplegó ayer un importante operativo」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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