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【海外発!Breaking News】過酷な労働環境にゲームショップ従業員が一斉退職 「健康のために辞めた」(米)

TechinsightJapan / 2022年6月13日 23時30分

【海外発!Breaking News】過酷な労働環境にゲームショップ従業員が一斉退職 「健康のために辞めた」(米)

このほどアメリカにあるゲームショップの店員が労働環境の悪さを理由に一斉退職し、店は一時閉店せざるを得なくなったことが話題を呼んでいる。退職した店員の1人は「エリアマネージャーが人として私たちを扱ってくれない。健康のために辞めたんだ」と、これまでの酷すぎる労働環境の詳細を『Kotaku』のインタビューにて明かしている。

今月5日の日曜日、大勢の客で賑わう米ネブラスカ州リンカーンのショッピングモール「ゲートウェイ・モール(Gateway Mall)」にてゲームショップ「ゲームストップ(GameStop)」が閉店していた。週末の書き入れ時にもかかわらず閉ざされたドアには1枚の張り紙があり、そこには店が閉まっている理由がこのように記されていた。

「残念ですが私たちスタッフは全員、この店を辞めました。エリアマネージャーは私たちを従業員、または人間としてですら敬意を払って接してくれませんでした。私たちは『この店舗は数か月前に売り上げノルマを達成して完璧な運営となっていたはずだ』とエリアマネージャーに言われましたが、それは私たちのほとんどが雇われる前の話でした。最善の努力を尽くしましたが、残念ながら私たちは神ではないので目標を達成することができませんでした。」

続けて「ゲームグッズが必要であれば下記の店舗を訪れてください」と書かれており、ライバルにあたるゲームショップの店舗名と所在地が記されていた。そして最後に「従業員を大切にしているお店でお金を使ってください」と締めくくられていた。

同店には4人の従業員がいたが、店長に昇格したばかりだったフランク・マウラーさん(Frank Maurer)が退職を決意すると他の3人も辞めることを決め、全員が同じタイミングで退職することになった。フランクさんは「ストレスと不安のせいで眠れなくなり、ゲームも楽しめなくなってしまった」と私生活への多大な影響が出ていたことを明かす。2021年後半から同店で働き始め、最初のうちは楽しく働いていたフランクさんだったが、人材不足と管理職からの厳しいノルマのせいですぐに悪夢と化したという。

店長として働いていたフランクさんの時給は17ドル(約2210円)で、これはアメリカのディスカウントスーパー「ターゲット(Target)」の新入社員よりわずか2ドル(約260円)高いだけの金額だという。そしてフランクさんの下で働く一般従業員は、ネブラスカ州の最低賃金である9ドル(約1170円)しかもらえていなかった。

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