【海外発!Breaking News】顔のあざで「酸攻撃の被害者」と言われた女性、善意で手術を受け「最高の結果」と笑顔(米)<動画あり>
TechinsightJapan / 2022年6月27日 4時0分
顔の右半分を大きなあざで覆われ、隠れるように生きてきたイラン出身の女性が今から15年前、ある医師と出会い人生が変わった。このほど女性が『Truly』のインタビューに登場、いじめや辛かった過去のエピソード、そしてこれまでの自身の人生について語った。
イラン出身で米ニューヨークに住むエラヒ・ハガニさん(Ellahe Haghani)は血管の奇形が脳、皮膚、眼に起こると言われる先天性の難病「スタージ・ウェーバー症候群」を患っている。
エラヒさんの場合、誕生時に「ポートワイン母斑」と呼ばれる赤紫色の平坦なあざが顔の右側にあり、加齢とともにあざが厚く大きくなっていった。通常は早めのレーザー治療が有効だが、イランの医師は「危険が伴う」と治療を拒んだそうで、エラヒさんの顔は軟部組織が腫脹、次第にでこぼこしたあざが右側全体を覆うようになった。そして20歳になると右目が網膜剥離を起こし視力を失った。
エラヒさんは「ティーンエイジャーの頃の私は恥ずかしがり屋で、いつも部屋の隅に座っているような子でした。なぜなら顔のことが気になって他の人と関わりたくなかったのです」と胸のうちを明かし、このように続けた。
「人々は私の顔を見て怖がり、誰も私の隣に座ろうとはしませんでした。時には教師でさえも私が教室にいるのを良く思わなかったのです。顔のことで質問攻めにあったり、じっと見られたり、怖がられたりして、『あなたは家の外に出てくるべきではない』と言われたり、『きっと酸攻撃の被害者なのだろう』などと思われていたのです。また就職活動中には、私を一目見た面接官に『君を雇うことはできない』と言われ質問すらされませんでした。」
そんなエラヒさんに2007年9月、人生を変える出会いが訪れた。ある空港でエラヒさんを見かけた親切な医師が「あなたの力になれるかもしれない」と声をかけたことがきっかけで、アメリカ在住のハミッド・アディブ医師(Dr.Hamid Adib)を紹介されたのだ。
アディブ医師はその後、エラヒさんの旅費全てを肩代わりし、広い人脈を生かしてニューヨーク州の専門医ミルトン・ワナー氏(Dr.Milton Waner)を探し出してくれたそうで、エラヒさんはこれまでに25回の手術を受けている。
エラヒさんは「医師はまず、顔の軟部組織の塊を切除し、首と胸に組織拡張器を挿入しました。そして8週間後、拡張した皮膚や皮下組織を顔に移植したのですが、残念ながら拒絶反応を起こして失敗してしまったのです。ただ2度目は脚から皮膚移植を行い手術は成功しました」と当時を振り返り、今でも頻繁に連絡を取っているというアディブ医師には「感謝してもしきれない」と笑顔を見せた。
ちなみにエラヒさんは現在、ヘルスケア・マネージメントの修士号を取得するためニューヨーク市立大学スタテンアイランド校(College of Staten Island)で学んでいるそうで「アディブ医師にしてもらったように、いつか私と同じように病気で苦しむ人の助けになれたら…」と語っている。そして「鏡に映る今の自分がとても好き。だって私の目では、完璧な自分が見えるから」と続け、その理由についてこのように述べた。
「私の今の顔には、医師らを含めた多くの人々の貴重な時間が費やされています。彼らの献身的な努力を注いだ結果が私の顔。私にとっては最高の結果なのです。」
画像は『Ellahe Haghani 2022年4月12日付Facebook、2019年8月31日付Facebook、2022年5月31日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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