【海外発!Breaking News】登山中、低体温症に陥った男性 3時間心臓が停止するも生還果たす(英)
TechinsightJapan / 2022年7月1日 5時0分
イギリスで暮らす27歳の男性が今年1月、登山中に重度の低体温症により心停止に陥った。病院に搬送された際の体温は18.8度で、およそ3時間も心臓が停止していた男性だが、5日間の昏睡状態のあと奇跡的に生還したという。事故から5か月がたった現在、男性は手足の神経に損傷が残っているものの、それ以外は完全に回復しているそうだ。『Manchester Evening News』『The Mirror』などが伝えている。
イギリス北西部の湖水地方では、丘陵地を走るスポーツ「フェルランニング(Fell running、またはHill Running)」が盛んに行われている。
英グレーター・マンチェスターのサルフォードで暮らすトミー・プライスさん(Tommy Price、27)は今年1月6日、フェルランニング中に低体温症に陥った。
その日、友人のマックス・サレーさん(Max Saleh)と一緒に湖水地方の丘「ブレンカスラ(Blencathra)」 を登っていたトミーさんは突然意識が混濁した後、体温が下がり心停止したという。
すぐに助けを呼ぼうとしたマックスさんだったが、運悪く2人の携帯電話のバッテリーが残っていなかったため、トミーさんを山腹に残したまま助けを求めに行くことになったそうだ。
事故から5か月が経った現在、手足の神経に損傷が残るものの、それ以外は完全に回復したトミーさんは当時のことをこのように振り返った。
「あの時のことは何も覚えていません。マックスが助けを呼びに行っている間、吹雪で何も見えない中で立ち上がろうとしたら10メートルほど落ちてしまいました。山岳救助隊が到着したのはそれから1時間15分後で、私は重度の低体温症により心停止していました。ヘリコプターに乗り込むまで電気ショックを3回受け、心肺蘇生が行われたものの効果がなかったそうです。」
ロイヤルヴィクトリア病院(Royal Victoria Infirmary)に搬送された時のトミーさんの体温は18.8度だったそうで、到着してすぐに体外式膜型人工肺「ECMO」により体を温めるための治療を受けたという。
「私の心臓は約3時間も止まっていたんです。幸いにも心臓は動き出しましたが再び心停止する可能性もあったので、当時はただ待つことしかできませんでした。医師からは助かる見込みはないと告げられていたし、良い結果にはならないだろうと言われていましたから。」
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