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【海外発!Breaking News】行方不明の地主の息子に41年間成りすました男、“納得のいく人生”に終止符が打たれる(印)

TechinsightJapan / 2022年7月17日 22時0分

今回の事件の公式記録によると、詐欺を続けた男はなぜかインドの尊称である「Kanhaiya Ji」と記されていたそうだ。しかし身分詐称、詐欺、陰謀の罪で7年間の有罪判決言い渡した裁判官によると、彼の本名はダヤナンド・ゴサイン(Dayanand Gosain)で、ニセの自宅から約100キロ離れたジャムイ地区の村の出身であることが判明した。

ゴサインに関する情報は、他にも不明な点が多い。彼の公式文書には、それぞれ異なる生年月日が記載されている。高校時代の記録では1966年1月生まれだが、身分証明書には1960年2月、有権者証では1965年になっている。また2009年に食糧配給を受けるために政府が発行した身分証明書には、1964年生まれと書かれていた。

捜査員が確認できたのは、ゴサインがジャムイの農家に生まれた4人兄弟の末っ子で、生活のために歌いながら物乞いをし、1981年に家を出ていったということだった。しかもゴサインは、ニセの死亡診断書を取得して本来の身分を“抹殺”しようとした。警察の捜査で証明書の虚偽が確認されたため、裁判所はこれを却下している。

有罪判決の決定的な証拠となったのは、ゴサインがカメシュワールさんの娘ときょうだいであることを証明できるはずのDNA鑑定をいつも断っていたことだった。このことが警察の興味を引き、やがて真相が判明した。

最初の逮捕、保釈から40年間以上身元を偽り続けたゴサインに関する裁判は、少なくとも12人の裁判官によって審理された。2022年2月に裁判が開かれ、4月上旬に有罪判決が下された。そして6月に高等裁判所がこの判決を支持したのである。

この事件は、警察の無能さやインドの司法制度の遅さを露呈した。インドの裁判所では約5,000万件の事件が未解決であり、そのうち18万件以上は30年以上放置されているという。またインドの法律では、7年以上の行方不明者は死亡したとみなされる。

ちなみに実の息子であるカンハイヤ・シンさんの行方は、いまだ明らかになっていない。

画像は『BBC 2022年7月4日付「Bihar: Their son vanished - then an imposter took over for 41 years」(VISHAL ANAND)(RONNY SEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)

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