【海外発!Breaking News】火葬する遺体の腕や脚を売りさばいていた葬儀社、遺灰ではなくコンクリートの粉末を受け取った遺族も(米)
TechinsightJapan / 2022年7月11日 4時0分
アメリカで葬儀社を経営していた母娘が2020年、遺族の許可なしに遺体の一部を売りさばいていたとして逮捕された。このほど行われた裁判では、母娘が葬儀社を経営する傍らでボディーブローカーとして懐を肥やしていたことが明らかになった。『The Daily Star』『New York Post』などが伝えている。
米コロラド州モントローズ郡にある「サンセット・メサ葬儀社(the Sunset Mesa Funeral Directors)」の経営者だったメーガン・ヘス(Megan Hess、45)と母親のシャーリー・コッチュ(Shirley Koch、68)は2020年、火葬する遺体の一部を遺族の同意なく販売していたとして逮捕された。
当時の起訴状によると、メーガンとシャーリーは2010年から2018年かけてサンセット・メサ葬儀社を運営し、火葬と埋葬のサービスを請け負っていた。2人は火葬を1000ドル(約13万6000円)以上で請負っていたが、依頼を受けた遺体のほとんどを火葬せずに、頭や腕、脚といった身体の一部を解剖用に売りさばいていたという。
また地元メディア『The Colorado Sun』によると、メーガンとシャーリーは2009年に貧しい人たちのために葬儀費用を支援することを目的とした「サンセット・メサ葬儀財団」を設立したそうだ。しかしそこでは主に外科手術の訓練用、または教育目的で解剖を必要としている機関に身体の一部を販売する“ボディーブローカーサービス事業”を展開していた。
ちなみにアメリカで火葬となると、日本とは異なり遺族が立ち会うことはほぼない。そして骨は粉砕機で粉末状態にされた後、遺族のもとに戻される。メーガンとシャーリーに火葬を依頼した遺族のほとんどが故人の遺灰ではなく、別の遺体を混ぜ合わせたものや中にはコンクリートの粉末を受け取った遺族もいた。
メーガンとシャーリーはそれだけに留まらず、B型およびC型肝炎、HIVなどに感染して死亡した遺体の一部をバイヤーに事実を伏せて販売していたという。また他にも遺体から金歯を抜き取って販売し、4万ドル(約540万円)もの利益を得ていたそうだ。
サンセット・メサ葬儀社は2018年にFBI(連邦捜査局)が内部捜査を行った後に閉鎖されることとなり、2020年に2人は逮捕された。そして同年3月に行われた裁判で、米国連邦検事のジェイソン・R・ダン氏(Jason R. Dunn)は次のように述べていた。
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