【海外発!Breaking News】尻尾をかじり共食いする餓死寸前のライオン、劣悪な環境の動物保護施設が閉鎖へ(メキシコ)<動画あり>
TechinsightJapan / 2022年7月12日 4時0分
メキシコで動物保護活動を行ってきた「ブラックジャガーホワイトタイガー財団(Black Jaguar-White Tiger Foundation)」が今月初め、閉鎖に追い込まれた。ストレスなどで尻尾をかじったり、餓死寸前で立つこともできないライオンを捉えた施設内部の告発動画が決め手となった。『The Daily Star』などが伝えている。
メキシコ、メキシコシティのトラルパンにある非営利団体「ブラックジャガーホワイトタイガー財団(以下、BJWT)」が今月初め、メキシコ当局により閉鎖に追い込まれた。複数の動物保護団体がBJWTの劣悪な環境について調査し、元スタッフが内部の告発動画をSNSに投稿したことで当局が動いた。
BJWTは2013年、悪質なサーカスやブリーダー、動物園などから大型ネコ科動物をメインに保護する活動を開始し、多い時にはライオン、トラ、ヒョウなど400頭とクマ、サル、コヨーテ、ブタなど300頭が敷地内で暮らしていた。
BJWTの劣悪な環境を最初に訴えたのは、同施設で2年間働いた活動家ヤエル・ルイズさん(Yael Ruiz、31)で、内部の様子を極秘裏にカメラに収め情報収集を行った。ヤエルさんが「ホロコーストのようだった」と表現する施設内部の動画は今月初旬、メキシコの俳優で環境保護活動家としても知られるアルトゥーロ・イスラス・アレンデ氏 (Arturo Islas Allende)がSNSに投稿、「どうか一刻も早く動物たちを助けて欲しい」と訴えた。
当局の検査官によると、敷地内の複数の穴からライオンなど200頭以上の動物の骨や死骸が見つかったそうで、400頭いるはずの大型ネコ科動物は177頭しか残っていなかったという。当局はサル、イヌ、コヨーテなどを含む全部で202頭の動物を保護しており、すでに動物園などへの移送が始まっている。
アルトゥーロさんはBJWTの設立者でオーナーのエドゥアルド・セリオさん(Eduardo Serio)がライオン、トラ、ジャガー、ヒョウの赤ちゃんを違法に売りさばいていたこと、スタッフは数か月間無給だったこと、家賃が未納で約660万円(40612ポンド)もの未払い金があることを明かしており、「オーナーは多額の寄付金を動物のために使うことなく、脱税をしていた。生まれた子供をバイヤーに売っていたが、成長すると問題が生じ、再び施設に戻されるという悪循環が続いていた。動物たちは十分な餌がなく共食いも起きていた」などと説明した。
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