【海外発!Breaking News】毒グモに腕を噛まれた女性の悪夢 7年後も患部が化膿、がん化の可能性も(豪)
TechinsightJapan / 2022年8月24日 4時3分
オーストラリア南東部ビクトリア州に住む女性は2014年、有毒のセアカゴケグモに噛まれ、7年以上経った今でも後遺症に苦しんでいる。毒グモによる女性の悪夢を『The Daily Star』などが伝えた。
ビクトリア州ドナルドに住むジェナ・アレンさん(Jenna Allen、28)は2014年11月、洪水被害に遭った地元でボランティアをしている最中に、有毒のセアカゴケグモに左腕を噛まれた。クモは靴箱の中に潜んでおり、靴を取り出そうとした際の一瞬の出来事だった。
セアカゴケグモはオーストラリア大陸が主要な分布地で、毒性が強い雌の体長は1センチ弱と小さいが、嚙まれて重症化すると激しい筋肉痛やけいれん、吐き気、呼吸困難など神経毒による全身症状が現れる。
ジェナさんは左腕に鳥肌が立ち、嘔吐、胃痙攣を起こすなどの症状が現れ、地元の病院には抗毒素血清が保管されていなかったため、車で約1時間の病院の集中治療室で抗毒素血清による治療を受けた。
その後、ビクトリア州ベンディゴ病院に転院すると2か月間の入院を強いられた。左腕の皮膚が壊死してしまい、自身の左太腿から左腕への皮膚移植手術が必要だったのだ。
ところが1年後、ジェナさんは左腕に蚊に刺されたような小さな膨らみを発見、それは皮膚移植をした部位にあっという間に広がると膿が溜まり始めた。ジェナさんはそれ以来、複数の医師の診察を受けてきたが、慢性疼痛、皮膚の化膿などで苦しみ続け、ある程度まで回復しても完治することはなかった。
悪夢はさらに続いた。2020年10月に受けた生体検査で、患部の細胞にがんになる危険が高い前がん病変が見つかったのだ。ジェナさんは医師に「今後の経過次第では、新たな皮膚移植や左腕の切断もあり得る」と言われているそうで、もうすぐ事故から8年になるも気持ちは晴れない。
幼い2児の母親でダンス教師であるジェナさんは「精神的にも経済的にもギリギリの状態」と明かすと、このように述べた。
「左腕にはドレッシング材(創傷被覆材)が必要で、これは毎日交換しなければなりません。以前は交換する時の痛みで気を失うこともあり、麻酔が必要なほどでしたが、現在は自分でできるようになりました。ただ1週間に一度は往復7時間かけて病院に行かなければなりません。ドレッシング材だけで少なくとも週に約12万円(1300豪ドル)が必要で、これは保険ではカバーされないのです。また年に4回は生体検査が必要で医療費も馬鹿にならず、今は仕事もままならない状態なのです。」
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