【エンタがビタミン♪】松本人志と泉谷しげるが“セクハラヤジ”問題に「小学生と同じ」「戦法のひとつ」と発言。その真意とは。
TechinsightJapan / 2014年6月29日 19時45分
また、松本人志は他のヤジ発言について犯人捜しが続いている状況を「小学生の頃に同じようなことがあったで! 先生が『誰ですかっ、今のは!?』っていうのと全く同じ」だと皮肉った。共演していた中居正広も「男性同士だったら、こういう問題にはなってないよね?」と議会での女性議員の立場が弱いことに触れている。
そうした彼らの主張が最終的に行き着くであろう見解を語ったのが、元テレビ東京アナウンサーで現在はフリーアナウンサー及び学習院大学特別客員教授の八塩圭子だ。
彼女はこの話題の冒頭に、「犯人捜しよりも、ヤジがこれほどたくさん出ながら、議場ではそれを笑ってごまかし、議長も都知事も何もしなかったという雰囲気全体が問題だ」と指摘しており、「その雰囲気がある限り、女性が働きやすい社会などできっこない」と訴えていた。
そもそも、塩村都議への“セクハラヤジ”が大きく報道されながら、彼女が「妊娠や出産、不妊の悩みへのサポート、子育て支援の必要性について質問」していたことはほとんど話題となっていない。
塩村議員の「都道府県別の第1子出産時の母の平均年齢は東京都がずば抜けて高く、32歳に近いことがわかっており、高齢出産や不妊治療を受ける女性が増加しています。東京は都会であるが故に周囲との関係が希薄で女性が妊娠、出産、育児に関わる悩みを一人で抱えてしまうという弊害があります」という発言に関して複数のヤジが飛んだ。少子化が問題となる現在において、その内容の重要性を思えばヤジだけでなく笑いに包まれる議場の雰囲気は理解しがたい。
さらに根深い問題を感じたのはニュース番組『報道ステーション』で6月27日に放送された、“セクハラヤジ”問題についての自民党の都議へのインタビュー内容である。鈴木議員とは別のヤジ発言について「私は聞いてません」、「私の席からは聞こえていないです」、「『産めないのか』は聞いていない」といった答えが男女の都議から返ってきた。
一方で、みんなの党の議員は「暴言は自民党席から聞こえた」と証言しており、一番離れた座席にいた共産党の議員も「私の席は一番後ろの端っこでも聞こえている。他の人も聞こえているわけだから、隣にいる人は絶対に聞こえていると思う」という。
議員が党や自分の保身のために事実とは違った証言をすることが平然と行われているのならば、事態は“セクハラヤジ”に限らず議員としてのモラルの問題へと発展しそうだ。坂上忍がバラエティ番組『バイキング』で「あの議員を選んだのも俺らだからね。有権者としてつながっている」と口にした言葉が重く感じられる。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)
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