【海外発!Breaking News】火傷で「エイリアン」と呼ばれた8歳女児が“勇気ある子供賞”を受賞、モットーは「大切なのは外見でなく優しさ」(英)<動画あり>
TechinsightJapan / 2022年10月30日 22時0分
しかしこの火傷によって特異な外見を持つエリザベスちゃんが外出すると心無い言葉をかけられることも多いそうで、シネイドさんはこれまでのネガティブな経験についてこう述べている。
「人は自分たちが発する言葉のインパクトというものを考えないようで、特に大人にその傾向が強いのです。娘は以前、プールで泳いでいる時に『醜いから』という理由で追い出されそうになったことがあります…。幼い時は私たち家族がなんとか娘を守ることができましたが、成長した娘は自分で見聞きし、やるせない状況を理解しているのです。」
「今年サマーキャンプに参加した時は、同年齢の女の子たちがトイレまで追いかけてきて、『エイリアンが来るところではないから、ここにいるべきではない』と言ったそうです。娘は落ち込んでいましたが、気持ちを切り替えて戻っていきました。娘が酷く心を痛めるのを時折見ますが、あの子は決して怒らず、いつも優しいのです。」
そんなエリザベスちゃんは昨年、手術を終えた後にある決意を固めた。それは「火傷の傷跡(瘢痕組織)などの治療のためのレーザー機器を購入し、バーミンガム小児病院に寄付したい」というもので、エリザベスちゃんは機器代の約2230万円(13万ポンド)を集めるために一日1マイル(1.6キロ)走ることを26日間続けたのだ。外出できない時は自宅の庭を73周したそうで、リアムさんは「あの子はやると言ったら必ずやり通すのです。それも笑顔でね! そしていつもやる気に満ち溢れているのです」と語る。
実はシネイドさん、「約17万円(1000ポンド)集まればいいだろう」と思っていたそうだが、エリザベスちゃんはこの挑戦で約3680万円(21万5000ポンド)を集めることに成功した。またこのほかにも、病気などの傷跡を修復する支援活動を行う英ロンドンの慈善団体「スカー・フリー基金(Scar Free Foundation)」の大使として活動、10月には患者の不安を減らすためのバーチャル・リアリティヘッドセットを購入するため、長距離(50万歩)を歩くファンドレイジングイベント「ハーフ・ア・ミリオン・ステップ(Half-A-Million Steps)」にも参加した。
そしてこれらの活動が認められたエリザベスちゃんは今月27日、「プライド・オブ・ブリテン(Pride of Britain)」の“勇気ある子供賞”を受賞し、オーストラリア出身で憧れのF1ドライバー、ダニエル・リカルドともサプライズ対面を果たした。エリザベスちゃんは今春にも地元の「プライド・オブ・バーミンガム(Pride of Birmingham)」の“勇気ある子供賞”を受賞しており、その勇気ある優しい心が注目されていた。
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