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【海外発!Breaking News】波にさらわれて行方不明になった15歳少女、イルカの群れがその死を悼む(南ア)

TechinsightJapan / 2022年11月3日 21時1分

【海外発!Breaking News】波にさらわれて行方不明になった15歳少女、イルカの群れがその死を悼む(南ア)

南アフリカのケープタウン郊外で、15歳の少女が海に転落して行方不明になった。大掛かりな捜索を行った末に残念ながら少女は遺体で発見されたが、イルカの群れとともに漂っていたためイルカが彼女の死を悼んでいるように見えたという。この悲しい事故とイルカの追悼の様子を『IOL』などが伝えている。

10月28日の午後6時頃、高級住宅に囲まれるようにあるケープタウン郊外ランドゥッドノ(Llandudno)のビーチに隣接するロジーズ(Logies)湾で、15歳の少女が行方不明になったという通報がケープタウン市の緊急センターに入った。ロジーズ湾は潮流が荒いことで知られており、海難救助隊(NSRI)のクレイグ・ランビノンさん(Craig Lambinon)はこの少女について、友人たちと一緒に遊んでいる時に誤って岩から滑り落ち「引き波にさらわれた可能性がある」と述べていた。

その後、ケープタウン市のライフセービング隊、NSRI、警察、消防救助隊、救急医療隊、地域警備隊、西ケープ州政府医療救助隊に救助ドローンまで参加して大規模な捜索が行われた。そして翌日、沖合約1キロの深海を捜索中だったNSRIの救助船が、10代の遺体が救助船の近くに浮かんでいるのを発見したという報告があがった。しかもその遺体は、イルカの群れを伴って海面に浮かんでいたという。

警察のダイバーが少女の遺体を回収し、遺体は救助船で陸へと搬送された。今後は司法解剖が行われるが、この悲しい事故に近隣住民は亡くなった少女の追悼のため、キャンドルサービスを行った。

ランドゥッドノ・ライフセービング・クラブのウェイン・グリーベソン会長(Wayne Grieveson)は「非番のライフセーバーたちも捜索に駆けつけ、非常に厳しい状況の中で少女を捜していたが、残念な結果になってしまいました。彼女は岩から転落し、水温は10度前後で海はかなり大きなうねりがあったようです。私たちはライフガードが常駐していない、またはパトロールしていない危険な場所は避けるよう、すべての市民に呼びかけています」と話している。またランドゥッドノ周辺の海にイルカがいることは珍しいことではないそうで、「多くのサーファーや船乗りが、海でイルカの優しさに触れた、守ってもらったなどというエピソードを持っている」と明かした。

なお海洋哺乳類専門家でステレンボッシュ大学のサイモン・エルウェン研究員(Simon Elwen)は「イルカは明らかに死、そして喪失という感覚を持っている。イルカは海に漂っている少女の状況を認識した可能性がある」と述べている。イルカは我が子の死に対して喪に服すような儀式を行うことで知られており、その際に亡骸を数日間連れて泳ぐとのことだ。よって今回のイルカは、明らかに少女の死という状況を察知していたとみられている。

画像は『Cape Town ETC 2022年11月1日付「Dolphins display mourning behaviour for teen that drowned near Llandudno」』『IOL 2022年10月31日付「Dolphins ‘mourn’ death of Cape teen suspected to have slipped off rock and get swept out to sea」(Picture: Phando Jikelo/African News Agency(ANA))』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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