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【海外発!Breaking News】約30年前に凍結された胚から双子が誕生 世界最長の保存期間を更新(米)

TechinsightJapan / 2022年11月25日 22時3分

NEDCの提携クリニック「Southeastern Fertility」の医長であり、レイチェルさん夫妻の主治医であるジョン・デビッド・ゴードン医師(Dr. John David Gordon)によると、現在アメリカ国内で解凍され移植されるのを待っている凍結胚は140万個以上あるそうだ。

体外受精で赤ちゃんを授かった患者の多くが、使わない胚を捨てることに抵抗を感じているという。そのためアメリカではそれらを研究のために寄付したり、子供を望む夫婦に提供することが許可されている。

レイチェルさん夫妻が選んだ胚は1992年4月22日に凍結された匿名の夫婦のもので、2007年まで西海岸の不妊治療研究所に保管されたのちNEDCに寄贈されたものだった。

5つの胚は今年2月28日に解凍され、そのうち3つが生存可能な状態だったという。そして残り3つの胚がレイチェルさんの子宮に移植されたのは、凍結から29年10か月後の今年3月2日のことだった。

幸運なことにそのうち2つの胚が成長し、このほどリディアちゃんとティモシー君を迎えることができた夫妻はその喜びを次のように語っている。

「双子を妊娠していることが分かった時、子供たちは私たちと一緒に興奮してとても幸せそうでした。彼らはきょうだいが大好きでいつも一緒に遊んでいます。神様が男の子と女の子のどちらを与えてくださったのか、それを知るのを楽しみにしていました。私たちは、リディアとティモシーが選ばれて生まれてきたということ、そして2人が常に愛されていることを知っていてほしいです。」



またゴードン医師はレイチェルさんの出産について、今後胚移植を行う人々に希望を与えるとしてこのように述べている。

「私は不妊治療の分野で25年以上働いていますが、これらの胚は私がスタンフォード大学で産婦人科の研修医として働いている頃に凍結されたものです。今回のケースは想像を超えるものであり、5年前、10年前、20年前に作られた胚を採用する人はいるのだろうかと考える患者さんに安心を与えることでしょう。その答えが『イエス』であることが明らかになったのですから。」

画像は『Good Morning America 2022年11月22日付「Couple welcome twins from embryos frozen 30 years ago」(National Embryo Donation Center)』『New York Post 2022年11月21日付「Twin babies were already 30 years old at birth」(Courtesy of the Ridgeways)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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