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【海外発!Breaking News】「ちょっと期限を過ぎたけど返します」 47年前に貸し出された本が図書館に返却される(米)

TechinsightJapan / 2022年12月20日 5時0分

【海外発!Breaking News】「ちょっと期限を過ぎたけど返します」 47年前に貸し出された本が図書館に返却される(米)

このほど、アメリカの図書館に差出人不明の郵便物が届いた。中には1冊の本が入っておりその表紙を開くとこの本を郵送することになった経緯と共に「ちょっと期限を過ぎたけど返します」と書かれたメモ用紙が挟まっていた。この本は47年前に同図書館から貸し出された本と判明し、さらに延滞料金の代わりとして現金200ドル(約2万7200円)も一緒に同封されていた。スタッフは「こんなに時間が経っても返そうとしてくれた気持ちが嬉しい」とコメントしていると『Fox News』などが伝えた。

米ミネソタ州ワシントン郡レイク・エルモ図書館で上級司書として勤めるカレン・ロドリクスさん(Karen Rodricks)は先月2日、貸出カウンターに1つの荷物が届いていることに気がついた。カレンさんはどこから届いた荷物なのか確認しようとしたが、その荷物には差出人住所が書かれていなかった。

中身も差出人も分からないこの奇妙な荷物を見たカレンさんは、他のスタッフを集めて一緒に開封することに決めた。そして包みを開けて中を確認してみると、そこには気泡緩衝材(プチプチ)に包まれた「チルトン社の外国製自動車修理マニュアル」という1冊の本が入っていた。寄付のために本が届けられたのかそれとも他の意図があったのか差出人の目的はこの時点で分からなかったが、表紙をめくってみると手書きのメモが2枚挟まっておりそこに真実が記されていた。

「1970年代半ば、私はレイク・エルモに住んでいて古いベンツの修理を行っており、その際に参考にしようとこの本を借りました。その数か月後に私は引っ越しをしたのですが、どうやらその時にこの本を他の荷物と一緒に詰めてしまったみたいです。それから47年後、トランクの中から他の70年代の興味深い物と一緒にこの本を見つけました。」

「ちょっと期限を過ぎてしまいましたが、きっとこの本を返してほしいとお考えだと思いますのでお返しします。この47年の間にレイク・エルモで古いベンツを修理していた人には申し訳ないことをしました。とてもじゃありませんが延滞料金の全てを支払うことはできませんので、他の本を購入できるくらいのお金を送ります。」

こう書かれたメモと一緒に、ピン札の100ドル札(約1万3600円)が2枚も同封されていた。ワシントン郡の図書館は“図書館の利用をもっと気軽に”という思いから2022年1月に延滞料金を課す制度を撤廃していた。また届いた本は同じ本が他の図書館にあったため、差出人が「他の人が借りることができず困っていたのでは…」と心配していたことも問題無かったようだ。

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