【海外発!Breaking News】12歳女児が窒息死した「失神チャレンジ」、10代の死は減らず「規制を!」の声(アルゼンチン)
TechinsightJapan / 2023年1月21日 22時1分
TikTokの「失神チャレンジ」により12歳女児が窒息死したとされる事故で、オンラインの危険なチャレンジに注目が集まっている。過去のデータでは、このチャレンジで死亡した若者の平均年齢が13歳という報告もあり、TikTokに規制強化を求める声があがっているという。『LA NACION』などが新たな情報とともに伝えている。
アルゼンチンのサンタフェ州カピタン・ベルムデスに住むミラグロス・ソトさん(Milagros Soto、12)が今月13日、TikTokで流行中の「失神チャレンジ」に挑戦し、ライブ配信中に死亡したというニュースは記憶に新しい。
失神チャレンジとは、一時的な陶酔状態を達成するために自分の首を絞めたり胸を圧迫することを失神するまで継続し、その過程を撮影して共有するもので、ミラグロスさんは自宅で窒息死しているのが発見されていた。
『Jam Press』は当初「ミラグロスさんは2度チャレンジに挑戦、3度目に首からロープを外すことができずに死亡した」と報じており、叔母ローラ・ルクエさん(Laura Luque)も「姪はチャレンジのリンクをメッセンジャーアプリ“WhatsApp(ワッツアップ)”を通して送られ、誰かにけしかけられて挑戦した」と述べて、学校でいじめを受けたことを明かしていた。
しかしここにきて当局は「押収したミラグロスさんの携帯電話には、チャレンジに参加するためにWhatsAppにリンクが送られた形跡はなく、失神チャレンジに挑戦したと言い切ることはできない。ミラグロスさんは首を吊って死亡するまでの過程を録画しており、自殺として調査をしている」と公表した。ただ首を吊った理由については未だ分かっておらず、ミラグロスさんのこれまでのSNSの履歴について調べているようだ。さらにSNSで「姪はTikTokの失神チャレンジで死亡した。チャレンジに挑戦しなければ、クズのように扱われる社会というのは理解できない」などとシェアしていたローラさんからも詳しい事情を聴いているという。
一方でミラグロスさんの死は「失神チャレンジ」の危険性を改めて世に知らしめるきっかけとなり、TikTokの責任を問う声もあがっている。
米疾病予防管理センター(CDC)の2008年の報告では、1995年~2007年のアメリカでの失神チャレンジでの若者の死者数は82人で、その多くは11~16歳、平均年齢は13歳だったそうだ。このチャレンジは2020年に再び拡散しており、『Bloomberg News』は昨年11月に「過去18か月の間に失神チャレンジで死亡した12歳以下の子供の数は少なくとも15人である。また同時期には13歳と14歳の子供5人が死亡している」と報じていた。
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