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【海外発!Breaking News】殺人罪に問われている妊婦「胎児に罪はない」と収容施設からの釈放を要求(米)

TechinsightJapan / 2023年3月7日 21時0分

【海外発!Breaking News】殺人罪に問われている妊婦「胎児に罪はない」と収容施設からの釈放を要求(米)

殺人罪で起訴された妊娠8か月の女が、このほど収容施設からの釈放を求めた。胎児が適切な医療を受けることができず、危険な犯罪者が収容されている場所で子どもが誕生することを彼女は危惧しているという。中絶の権利をめぐって議論が対立しているアメリカだけに、胎児の権利に関わる今回のケースは多くの注目を集めている。米ニュースサイト『Insider』などが伝えた。

米フロリダ州の収容施設「マイアミ・デイド・ターナー・ギルフォード・ナイト矯正センター(Miami-Dade Turner Guilford Knight Correctional Center)」に収容されているナタリア・ハレル(Natalia Harrell、24)は現在、妊娠8か月である。彼女は胎児が罪に問われていないことを理由に釈放を求めており、十分な出産前のケアを受けることができず、憲法で保護されている胎児の権利が侵害されていると、法廷文書で主張した。

ナタリアの弁護士であるウィリアム・ノリス氏(William Norris)は、緊急請願書を提出し「胎児は刑事責任がないにもかかわらず、違法に監禁されている。胎児は医師や救急隊員の助けもなく、危険な犯罪者のいる収容施設で生まれてしまう可能性が高い」と主張しており、さらに「施設職員は、ナタリアを地元病院の産婦人科医のもとに連れて行くことを故意に怠っている。また彼女に処方されたビタミン剤や栄養ドリンクを持参しなかったことさえある」と明かした。

裁判所に提出された書類には、ナタリアが最後に医師のもとを訪れたのは2022年10月だったと書かれており、胎児への不十分なケアは「深刻な健康被害や死を意味する」としてナタリアと胎児をただちに釈放することを要求した。

なお昨年10月を最後に検診を受けていないため、ナタリアの妊娠の経過や出産予定日は不明であるという。

ナタリアは2022年7月、配車サービス「Uber(ウーバー)」で一緒に移動していたグラディス・イベット・ボルセラさん(Gladys Yvette Borcela、28)が射殺された事件に関与したとして、第2級殺人罪で逮捕・起訴された。弁護士のウィリアム氏によると、グラディスさんが車内でナタリアを襲おうとしたため、彼女はハンドバッグに所持していた拳銃で1発発砲したという。

ナタリアは「正当防衛だった」と話しており、無罪を主張している。事件の裁判は今年4月に行われる予定だが、有罪判決が下った場合は終身刑に科される可能性がある。

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