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【海外発!Breaking News】薬物混入ドリンクの恐怖 四肢麻痺、脳損傷の23歳男性 家族が悲劇を語る(英)

TechinsightJapan / 2023年4月24日 5時0分

【海外発!Breaking News】薬物混入ドリンクの恐怖 四肢麻痺、脳損傷の23歳男性 家族が悲劇を語る(英)

将来を嘱望されていた20歳男性が、知らないうちに飲み物に薬物を混入される「スパイクドリンク」によって心停止に陥り、身体の自由を奪われた。男性は2年半もの入院を経て、今年1月から立つためのリハビリを始めたが、脳に損傷が残り心的外傷後ストレス障害を抱えているという。このほど家族がメディアのインタビューに応じ、悲劇の事故について語った。英ニュースメディア『The Independent』などが伝えている。

英ハートフォードシャー州ヘメル・ヘムステッドに住むダニエル・ケインさん(Daniel Cain、23)は2020年6月9日の夜に友人らと一緒に飲みに出かけ、ドリンクに薬物を混入されて心停止に陥った。

ダニエルさんが急に異様な顔色になり意識を失ったため、友人らはすぐに心肺蘇生法を開始。駆けつけた救急隊員らも救命措置を続けたが、心臓が再び動き始めたのは24分後だった。そして脳と脊髄に損傷を負って昏睡状態に陥り、家族は医師に「最悪のケースも考えて欲しい。また万が一、助かったとしても脳に損傷が残るだろう」と告げられたという。



以前のダニエルさんは身体を鍛えていたそうで、英プレミアリーグ所属のサッカークラブ「アーセナルFC」のアーセナル・フットボール・クラブ・アカデミーでプレイしたこともあり、電気管理技術者としてイギリスだけでなく世界を舞台に活躍。明るい未来が待っていたはずだった。

しかし入院から25日後、ダニエルさんは目覚めはしたものの四肢が麻痺、母トレイシーさん(Tracey)は当時のことを「あの子はまるで新生児のようだった」と語り、こう続けた。

「息子は身体を動かせず、本当に何もできなかった。ただ看護師から『彼は私たちを目で追っている。抜け殻のようだけど決してそうではない』と言われてね。諦めることはできなかった。」

「するとダニエルはその後、認知機能が少しずつ戻り始めてね。これは奇跡だと思ったわ。あの子は脳の損傷による短期記憶障害はあるけれど、子供の頃のことは思い出すことができるようなの。だから日々、状況は良くなっていると思う。」

2020年6月以来、5つの病院やケアホームでケアを受けてきたというダニエルさん。帰宅できたのは事故から2年半後の昨年12月のことで、現在は車椅子を利用しているものの、ベッドから起きて自分でトイレに行くことさえ困難で、家族が24時間体制で介護している。



姉のナタリーさん(Natalie)によると、ダニエルさんは今年1月16日から地元にある非営利団体「ニューロキネックス(Neurokinex)」で立つことや歩くことを目的としたリハビリを開始したようで、少なくとも3~4年間は訓練が必要という。

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