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【海外発!Breaking News】トラウマを負ったシャチによる復讐か スペイン沖でシャチの群れがヨットを襲う<動画あり>

TechinsightJapan / 2023年5月28日 15時31分

「甲板の下にいると『シャチだ!』という叫び声があがりました。」
「私たちは鋼鉄でできた22トンのヨットに乗っているのだと何度も自分に言い聞かせましたが、3頭のシャチが同時に、素早く群れを成して向かってくるのを見るのは、気が遠くなるものでした。」
「明らかに大きなメスのシャチが必ず周囲にいて、(小さなシャチを)監督しているようでした。」
「この経験から、自然とその力に畏敬の念を抱きましたよ。」

その後、ババリア46号は何とかタンジェに帰港できたが、舵やヘルムチェーンが2本切れるなど大きな損傷を受けており、被害額は約112~126万円(8000~9000米ドル)に上った。

生物学者によれば、シャチが船を狙う理由は、縄張り意識、防御行動、あるいは遊び行動などの可能性が考えられるそうだ。

しかしポルトガルのアヴェイロ大学の生物学者で「大西洋シャチ作業部会(Atlantic Orca Working Group)」の代表でもあるアルフレド・ロペス・フェルナンデスさん(Alfredo López Fernandez)は「これらの攻撃は“ホワイト・グラディス(White Gladis)”と呼ばれるメスから波及したもの」として、次のように指摘した。

「(船との接触か、違法漁業者の網にかかって)トラウマを負ったシャチが船との物理的接触という行動を始めたのだろう。」
「“重大な苦痛”によりグラディスは船に対して攻撃的になり、その攻撃的な行動は他のシャチにも真似されている。」
「グラディスの行動は、復讐ではなく“予防策”として学習した行動であり、他のシャチもそれにならっているのだろう。」

スペイン海域でのシャチの攻撃的な活動は、2020年5月にイベリア半島沖で始まった。

同年9月に29頭のシャチによる攻撃が記録されたことを受け、スペイン当局は同国の北西端からの船の出航を禁止しているが、これまでに数百件に及ぶ被害報告があがっており、3隻の船が沈没している。



画像は『9News 2023年5月9日付「‘There’s something down there’: Moment sailor realised boat was being ‘attacked’ by apex predator」(Greg Blackburn)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)

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