【海外発!Breaking News】「生きていればそのうち届く」南アフリカの郵便局 米国から発送した荷物、13年後に無事受け取る
TechinsightJapan / 2023年6月14日 16時20分
![【海外発!Breaking News】「生きていればそのうち届く」南アフリカの郵便局 米国から発送した荷物、13年後に無事受け取る](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/japantechinsight/japantechinsight_972948_0-small.jpg)
南アフリカの郵便物は紛失、もしくは1年前後の遅延があると言われるほど、この国では郵便局のサービスがほぼ機能していない。そんな中である女性が、発送から13年後にようやく荷物を受け取ったことをSNSに投稿して話題になっている。南アフリカのニュースメディア『IOL』などが伝えた。
南アフリカのダーバンに住むサンニャ・ハネコムさん(Sanja Hanekom、52)は今月2日、郵便局から2通の通知を受け取った。1通は「郵便局に荷物が届いている」というもの、もう1通はその荷物を受け取るための最終案内だった。サンニャさん夫妻は、オンラインで買い物をしたわけでもなく、荷物を送ってくれたという知り合いもいないが、とにかく受け取りに行こうと郵便局に向かった。南アフリカでは小包や荷物は通常、直接自宅に配達されることはなく、送り先住所の最寄りの郵便局に届く。そして地元の郵便局で保管された後、通知を受け取ってから荷物を取りに行くのが一般的だ。
郵便局の窓口で、サンニャさんが自宅に届いた通知書を手渡すと、窓口の女性は様々な種類のテープが何重にも巻かれたボロボロの大きな段ボール箱を抱えて戻ってきた。その荷物には「2010」のスタンプが押されており、送り主はサンニャさんの父親だった。なんとサンニャさんの父親が、2010年に米ニューヨークから発送した荷物だったのだ。サンニャさんの夫は「13年前? あり得ない」と信じられない様子だったという。
そして自宅に持ち帰って開封したところ、茶こしは破損していたが完璧な状態のティーポット、新品のスニーカー、紅茶の箱、さらにインテリア雑誌が何冊も入っていた。2010年はサンニャさんが娘のマリアさんを出産した年だったため、親戚からの祝福のカードも2枚見つかった。
サンニャさんが父親に写真を送り、荷物が届いたことを伝えたところ、父親は覚えていなかったそうだ。しかし紅茶や雑誌のことを話し始めると、マリアさんが生まれた直後に送ったことを思い出したという。マリアさんは2010年3月に生まれ、現在13歳になる。荷物は2010年3月にニューヨークを出発し、通常であれば数か月後に南アフリカに到着するが、マリアさんが13歳になった数か月後に届いたのだ。
サンニャさんは「父がいつも向こうから送ってくれる荷物は、この荷物以外は無事に届いています。13年後、娘が13歳になった後に届くなんて、なんて奇妙なんでしょう」と笑いながら明かしており、無事に届いた記念としてこの段ボール箱を大切に保管するそうだ。また箱の中に入っていたピンクと白のスニーカーは、今のマリアさんの足にぴったりのサイズだったという。
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