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【海外発!Breaking News】レストラン経営者、従業員から「懺悔」を引き出すためにニセの神父を雇う(米)

TechinsightJapan / 2023年7月4日 21時0分

【海外発!Breaking News】レストラン経営者、従業員から「懺悔」を引き出すためにニセの神父を雇う(米)

「バイトテロ」とも呼ばれる従業員らによる職場での悪ふざけや不正行為は、ときにビジネスの存続自体をも脅かすことがある。これらを恐れた、というのが建前なのであろうか。米国のあるレストランチェーンの経営者がニセの神父を雇って、従業員の口から職場で行った“罪”の告白を引き出すという行為に出ていたことが分かった。さらに労働省の調査により、この経営者らには従業員を脅迫するなど複数の余罪があったことも明らかにされた。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。

今回の事件は、米企業「チェ・ガリバルディ社(Che Garibaldi, Inc.)」が運営する3店舗のメキシコ料理レストラン「タケリア・ガリバルディ(Taqueria Garibaldi)」における、従業員への未払い賃金の調査において明るみに出た。

米労働省が6月12日に発表したタケリア・ガリバルディのオーナーと店長に関する調査と民事裁判の結果から、彼らが複数の違反を犯していたことが分かったのだ。

タケリア・ガリバルディのカリフォルニア州サクラメント店の元従業員であるマリア・パラさん(Maria Parra)によると、2021年11月にレストランの経営サイドの1人から「『メンタルヘルスを良くするための懺悔』を行いたいか?」と尋ねられたという。マリアさんは「レストラン側が『神父と名乗る人物』を雇ったので、勤務時間中に懺悔を聞いてもらった」と連邦裁判所で証言している。

しかしマリアさん曰く、神父との会話は“奇妙”なものだった。神父はマリアさんに対し「職場で何かを盗んだり、遅刻したり、雇用主に危害を加えるようなことをしたり、雇用主に対して悪意があるか?」と問いかけてきたそうだ。

普通の神父であれば、あらゆる懺悔を尋ねるはずだが、この神父の問いかけは職場での行為や雇用主への悪意の有無に集中していた。

同社のその他の違反についてだが、労働省賃金労働課の捜査官によると、タケリア・ガリバルディの経営者は週40時間を超える時間外手当を従業員に支払っていなかった。また本来は従業員で分けるはずのチップをレストランのオーナーが店長に支払っていたとして、労働法に違反していたことも明らかとなった。

さらにタケリア・ガリバルディ経営陣は従業員に対して、労働省賃金労働課の調査に協力しないことや、虚偽の情報を話すよう指示。仮に協力した場合には「報復を受け、入管に不利な結果をもたらす」と脅していたという。実際に、労働課に苦情を提出したと思われる従業員が解雇されたそうだ。

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