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【海外発!Breaking News】生後10か月で頭部の分離手術を受けた姉妹、幼稚園を卒園し「可能性は無限大」と母親(米)<動画あり>

TechinsightJapan / 2023年7月3日 5時0分

【海外発!Breaking News】生後10か月で頭部の分離手術を受けた姉妹、幼稚園を卒園し「可能性は無限大」と母親(米)<動画あり>

250万件に1組という頭部でつながった結合双生児として誕生したエリンちゃん(Erin、6)とアビー・デラネイちゃん(Abby Delaney、6)が先月初旬、幼稚園を卒園した。姉妹は生後10か月で分離手術を受け、発達に遅れがあるものの、母親は「こんな日が来るなんて思いもしなかった。まるで夢を見ているよう」と語り、2人の成長を「奇跡」と呼んで喜んでいる。米ネットメディア『People.com』などが伝えた。

米ノースカロライナ州ステイツビルに住むヘザーさん(Heather)は2016年7月24日、ペンシルベニア州フィラデルフィアの「フィラデルフィア小児病院(Children’s Hospital of Philadelphia、以下CHOP)」でエリンちゃんとアビーちゃん姉妹を帝王切開で出産した。



姉妹は結合双生児の中でも非常に珍しいとされる頭蓋結合双生児で、体重は2人合わせて6ポンド(約2721グラム)しかなかった。ヘザーさんは妊娠11週の段階で2人が結合していることを告げられていたものの、当時のことを「テレビで見ることはありましたが、現実に起きるとは思えずショックでした」と語っていた。



そして2017年6月6日、姉妹は生後10か月の時に「健康でいられる確率は1%」「生存できる可能性は2%」という非常に難しい分離手術を受け、術後は一進一退の状態が続いていた。特にアビーちゃんは、血液量の10~15倍の失血があったため脳が腫れ上がり、両親は死をも覚悟したが、2人は485日をCHOPで過ごし退院することができた。



そんな姉妹は先月6日、手術から6年目を祝い、今月24日には7歳の誕生日を迎えるが、脳に損傷を受けており、現在は1歳3か月児と同じくらいの発達レベルだという。また言葉の理解はできるものの発語はなく、知的障がいだけでなく運動機能の遅れも見られるようだ。

それでもこれまで数々のセラピーを受け、エリンちゃんは5歳で歩き始め、今では走ることもできる。一方のアビーちゃんは、昨年11月頃に歩行器を使わなくてもなんとか前に進むことができるようになり、ヘザーさんは「アビーが走れるようになったら、きっと大変になるでしょうね。一人を追いかけるのだって難しいのですから」と嬉しい悲鳴を上げている。

ヘザーさんと夫ライリーさん(Riley)にとって最近、最も嬉しかったことは、2人が幼稚園の特別学級を卒園したことだそうで、卒園式でエリンちゃんは冒険心いっぱいの子に贈られる「ドルフィン(イルカ)賞」を受賞したという。またアビーちゃんは誰にでも優しく親切にできる子に贈られる「ディア(鹿)賞」を受賞し、夫妻は「2人のことを心から誇りに思っています」と述べている。

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