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【海外発!Breaking News】塩1粒より小さなバッグを作ったアート集団 極小すぎて制作過程でバッグを失くす(米)

TechinsightJapan / 2023年7月3日 17時20分

【海外発!Breaking News】塩1粒より小さなバッグを作ったアート集団 極小すぎて制作過程でバッグを失くす(米)

このほどホコリと勘違いしてしまうほど小さなバッグがオークションに出品された。このバッグにはデザインが施されているが、その模様を見るためには顕微鏡が必要で、あまりにも小さいために制作過程で紛失したこともあったという。このバッグが900万円以上の価格で落札されたことを、イギリスの公共放送『BBC』などが伝えている。

あまりにも小さなバッグを制作したのは、米ニューヨーク州ブルックリンを拠点に活動するアート集団「ミスチーフ(MSCHF)」だ。このバッグは「Microscopic Handbag(超小型ハンドバッグ)」とタイトルが付けられ、サイズは657×222×700マイクロメートルとのことだ。馴染みのあるミリメートルに変換すると0.657×0.222×0.7ミリメートルであり、1ミリ未満のサイズである。

ミスチーフによると、このバッグは塩1粒よりも小さく、針の穴を通すことができるほどだという。ネオンカラーのライムグリーン色のバッグの表面には模様が施されており、それを確認するためには顕微鏡が必要になる。ミスチーフは顕微鏡で写したバッグの写真をInstagramで公開しており、ルイ・ヴィトンの特徴的なデザイン「モノグラム」が確認できる。

形はルイ・ヴィトンのハンドバッグ「OnTheGo」を模しているが、実際にはルイ・ヴィトンの許可を得ておらず、一切関係がないと報道されている。ミスチーフでチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるケヴィン・ウィーズナーさん(Kevin Wiesner)は「私たちは許可を得るよりも、許しを請うタイプです」と説明する。

光硬化性樹脂でできたこのバッグは、極小の機械モデルや構造物を作る際によく使用される「二光子重合法」を用いた3Dプリント技術を使って作られた。ミスチーフは「大きなハンドバッグ、普通のハンドバッグ、小さなハンドバッグがありますが、これはバッグの小型化における最終形態です。ハンドバッグのように、かつて機能的であったものが小さくなるにつれてそのステータスはますます抽象化され、ついには純粋にブランドを象徴するだけのものとなるのです」とバッグ制作の意図を述べている。

また制作過程で3Dプリントを行ったメーカーが複数のサンプルをミスチーフの制作チームに郵送したのだが、その際にいくつか失くしてしまったというエピソードを、米スミソニアン協会が発行する月刊誌「スミソニアン(Smithsonian)」が明かしている。

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