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【海外発!Breaking News】海岸に打ち上げられたクジラの死骸から、7800万円超の“龍涎香”発見で島に希望!(スペイン)

TechinsightJapan / 2023年7月7日 15時50分

【海外発!Breaking News】海岸に打ち上げられたクジラの死骸から、7800万円超の“龍涎香”発見で島に希望!(スペイン)

アフリカ大陸北西の大西洋に浮かぶスペイン領のカナリア諸島で、海岸に打ち上げられたマッコウクジラの腸の中から、7800万円超(50万ユーロ)相当の「龍涎香(りゅうぜんこう)」が発見され、話題になっている。この希少な“お宝”には、すでに買い手がついているという。独立系ニュースネットワーク『BNN Breaking』などが伝えた。

カナリア諸島の一つであるラ・パルマ島の海岸に5月21日、体長12メートル、重さ15トンのマッコウクジラの死骸が打ち上げられた。

このクジラの死因の調査にあたったのは、ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア大学(以下、ULPGC)の獣医病理学者チームで、ULPGCの教授であり「アニマルヘルス&フードセキュリティ研究所(Institute of Animal Health and Food Security)」の所長でもあるアントニオ・フェルナンデス・ロドリゲスさん(Antonio Fernández Rodríguez)が指揮をとった。

海は荒れ、死因を特定する作業は決して容易ではなかったが、アントニオさんはマッコウクジラの腸から約7815万円(50万ユーロ)相当の「龍涎香(アンバーグリス)」を発見し、驚愕したという。

龍涎香とは、マッコウクジラの腸内で生成される結石で、未消化のイカやタコなどのクチバシが、クジラの腸壁から出るネバネバした分泌液に包まれて固まったものだ。龍涎香が生成されるのは100頭に1頭と稀で、独特の香りを放つことから「シャネル N°5」などの香水の原材料として高く取引され、“海に浮かぶ金塊”または“海のお宝”と呼ばれるそうだ。

アントニオさんは「これまで50頭のマッコウクジラを含む1000頭以上のクジラの検死を行ってきた。でも龍涎香を発見したのは今回が初めてだった」と明かし、当時のことをこう振り返った。

「クジラの結腸を調べている時だった。中に何か硬いものがあるのを感じて、引っ張り出したんだ。そして出てきたのは直径約50~60センチ、重さ9.07キロ(20ポンド)の石だった。それが龍涎香だと分かったのは、サンダルウッド(白檀)のような独特の木の香りがしたからだった。」



なお龍涎香は体外に排出されてしまうことが多く、発見されるのは海で漂流していたり、海岸に打ち上げられたものがほとんどという。2020年にはタイ南部の海岸で、約100キロの龍涎香を漁師が発見しており、その価値は3億円と言われていた。

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