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【海外発!Breaking News】爪やくちばしまで全身が真っ白なカラス 3万分の1の珍しい発見(米)

TechinsightJapan / 2023年8月2日 18時10分

【海外発!Breaking News】爪やくちばしまで全身が真っ白なカラス 3万分の1の珍しい発見(米)

アメリカの野生動物保護団体が現地時間7月11日、白いカラスを保護したことをFacebookで公表した。真っ白なこのカラスの目はピンク色をしており、遺伝子疾患の1つであるアルビノであることが分かった。アルビノのカラスが誕生する確率は3万羽に1羽と言われており、「なんて美しいんだ」「魔法のよう」などの驚嘆の声が寄せられていると、米ニュースメディア『Fox News』などが伝えている。

珍しいカラスを保護したのは、米コネチカット州キリングワースを拠点に活動する野生動物保護団体「A Place Called Hope」だ。現地時間7月11日のFacebook投稿で、「野生動物リハビリセンターで働いていると、どんな動物が助けを求めてやって来るのか、その時まで全く分からないので、毎日が冒険のようです。今日、私たちはアルビノのウオガラス(Fish Crow)を保護しました。専門家によると、アルビノのカラスは3万羽に1羽しかいない、非常に珍しい存在です」と報告している。

アルビノは先天的な遺伝子疾患の1つで、遺伝子変異によりメラニンの生成が不可能となる。これにより肌や目などの色を生み出すことができないため、全身が白いという症状が現れる。アルビノと似た症状に“白変種”と呼ばれるものもある。通常よりもメラニンの生成が少ないために白っぽく、体の色素が薄いのが特徴だが、目には色がある。ホワイトライオンや、ホワイトタイガーが白変種としてよく知られる。なお、カラスの1%は白変種だとされる。

アルビノと白変種の大きな違いは、目の色である。アルビノは目を黒くするための色素を生成できないため、赤っぽい色になる。通常のカラスは爪の先まで黒いはずだが、今回保護されたカラスの写真を確認すると、爪先や足、くちばしも全て真っ白であることが分かり、ピンク色に近い目をしていた。このことから同団体は、このカラスが真のアルビノだとし、希少な動物に出会う恩恵を受けることができて非常に光栄だと語っている。

このアルビノのカラスは若鳥で、飛べずに地面に倒れているところを発見され、ケガをしている可能性があるとして保護されたという。レントゲン検査では骨折しているような箇所は見つからなかったが、さらに詳しい検査を行うと、羽の軟部組織が損傷していることが分かった。

また獣医による診察で、カラスの視力が非常に弱いことも判明した。通常なら保護した動物は野生にかえすのが最終目的であるが、複数の要因を考慮し、自然に戻すことは最適ではないとスタッフらは判断した。その代わりにこのカラスを同団体で飼育し、アンバサダーとしての役割を担ってもらうことにした。

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