【エンタがビタミン♪】宮沢りえ「吉田大八監督と賞を半分にしたい」、北野武「蝉からトンボへ変異する感じ」。東京国際映画祭でグッとくる挨拶。

TechinsightJapan / 2014年10月31日 22時9分

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23日から始まった東京国際映画祭も31日をもって閉幕した。国内外の映画ファンを魅了し、芸術の秋に改めて映画の良さを再確認した人も多いのではないだろうか。最終日の今日、北野武監督とティム・バートン監督に“SAMURAI”賞が授与された。また最優秀女優賞には7年ぶりにスクリーンに戻ってきた宮沢りえが受賞した。

31日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて東京国際映画祭クロージングセレモニーが開催された。フェスティバルミューズの女優・中谷美紀の挨拶のあと各賞の授賞式が執り行われた。

「サムライ」のごとく、常に時代を切り開く革新的な映画を世界へ発信し続けてきた映画人の功績を称える“SAMURAI”賞が今回新設され、第1回目の受賞者には北野武監督とティム・バートン監督が選ばれた。



「第1回目の東京国際映画祭では、緑のカーペットを歩かされ人をバッタのように扱った」と冒頭から毒舌を披露した北野監督。「秋元康さんや安倍総理の力添えでSAMURAI賞という賞金も何もつかない、HOYAガラスの余ったもので作られたトロフィーが贈られた」と北野節は止まらない。「最近お笑い、テレビ、映画でも内心ムズムズすることがあり、普通の脱皮ではなく蝉が急にトンボなど違うものになって飛んでいく気がしていたので、そのきっかけになれたらこの賞に感謝します」と北野らしい挨拶に会場からは盛大な拍手が贈られた。



観客賞には吉田大八監督、宮沢りえ主演の『紙の月』が選ばれ、最優秀女優賞には同じく『紙の月』の宮沢りえが受賞した。「非常に意味深く奥深い映画。深く卓越した精神、繊細でもろさをあらわす心の表情、目で全てを語りつくし、真の自由を求め本当の意味での芸術貢献に感謝します。(受賞者は)言葉に表せないほどの美しい方です」と絶賛された後に名前を呼ばれた宮沢は、嬉しさ以上に驚いた表情を見せ、ステージに登壇した。



7年ぶりの映画に「とても不安で緊張した」という宮沢は、「まだ震えています」と述べ「おみくじで大吉が当たった時にやったー!って思うような気持ちの中に、自分を引き締めなくてはという気持ちも持っています。吉田監督の厳しい愛がこもった演出により手ごわい役を乗り越えられたと思う。これが半分にできるなら、半分は吉田監督に最優秀演出賞として私から上げたい気分です」と喜びを語った。宮沢の今回の受賞を一番喜んだのはきっと亡き母であろう。天国から「おめでとう」と言っている声が宮沢には聞こえたのかもしれない。

■第27回 東京国際映画祭 受賞作品・受賞者
東京グランプリ 『神様なんかくそくらえ』
審査員特別賞 『ザ・レッスン/授業の代償』
最優秀監督賞 ジョシュア・サフディ、ベニー・サフディ『神様なんかくそくらえ』
最優秀女優賞 宮沢りえ『紙の月』
最優秀男優賞 ロベルト・ヴィエンツキェヴィチ『マイティ・エンジェル』
最優秀芸術貢献賞 『草原の実験』
観客賞 『紙の月』
WOWOW賞 『草原の実験』
アジアの未来 作品賞 『ゼロ地帯の子どもたち』
国際交流基金アジアセンター 特別賞 『遺されたフィルム』
日本映画スプラッシュ 作品賞 『百円の恋』
日本映画スプラッシュ スペシャル メンション 『滝を見にいく』
“SAMURAI”賞 北野武、ティム・バートン
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)

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