【海外発!Breaking News】20分間に約2リットルの水を一気に飲んだ女性 帰宅後に倒れ、水中毒で死亡(米)
TechinsightJapan / 2023年8月11日 16時55分
炎天下で過ごしていたアメリカのある女性が急激な喉の渇きを感じ、約500mlの水が入ったボトルを20分の間に4本飲んだ。ところが自宅に帰ってから意識を失って倒れ、病院に運ばれたが亡くなってしまった。担当医師は、水中毒として知られる“低ナトリウム血症”が原因だと話しているという。米ニュースメディア『WRTV Indianapolis』などが伝えた。
米インディアナ州在住のアシュリー・サマーズさん(Ashley Summers、35)は7月1日から4日にかけて、夫や子ども2人と一緒に同州フリーマン湖へ旅行に出かけていた。数日間を楽しく過ごし、最終日も湖を満喫していた一家は、ボートで中洲から岸に戻ろうとした。
この日は特に暑い日だったと言い、アシュリーさんは「喉が渇いた。ちゃんと水分を摂れていないみたい」と訴え、ボートに乗っている20分間に1本500mlほどの水が入ったボトルを4本も飲み干した。アシュリーさんはふらつきや頭痛なども訴えていたという。
よほど喉が渇いていたのだろうと、夫はあまり気にかけていなかったようだが、その日の夜、帰宅してからアシュリーさんに異変が起きた。ガレージにいたアシュリーさんは意識を失って転倒してしまい、近くの病院「IU Health Arnett Hospital」に運ばれた。
アシュリーさんの兄デヴォン・ミラーさん(Devon Miller)は米ニュースメディア『WRTV Indianapolis』のインタビューに応じており、「妹のホリー(Holly)から電話を受けたのですが、非常にショックを受けている様子でした。ホリーは『アシュリーが今、病院にいるの。脳が腫れていて、原因も分からないし、どうやって対処したらいいのかも分からないようなの。良くない状態みたい』と言っていました」とアシュリーさんの状態を知らされた当時を振り返る。
アシュリーさんは重度の脳腫脹を起こしており、医師らは最善を尽くしたが、アシュリーさんは亡くなってしまった。のちに医師は脳腫脹を起こした原因について、水中毒として知られている“低ナトリウム血症”と診断した。低ナトリウム血症は、血液中のナトリウム濃度が低下してしまうもので、今回はアシュリーさんが大量に水を飲んだことで体内の水分が多くなり、血液中のナトリウム濃度が低下したものと考えられている。
デヴォンさんは「医師が水中毒について話し始めた時、こんなことが起こるのかと皆ショックを受けていました」と、信じ難い事実に動揺したという。不幸にもアシュリーさんは亡くなってしまったが、生前に臓器提供を行う意思表示をしており、心臓・肝臓・肺・腎臓・長骨の組織を提供したことにより、5人の命を救うことができた。
低ナトリウム血症になると軽い疲労感から始まり、反応が鈍くなる、錯乱するなど脳の症状のほか、頭痛や嘔吐、食欲不振といった症状が表れるそうだ。毒物学者であるブレーク・フローベルガー博士(Blake Froberg)は、「滅多に起こることではありませんが、夏場に外で働いたり、活動することが多い人は、計画的に水分摂取を行うことが重要です。ナトリウムやカリウムなどの電解質を含むものを摂取するようにしましょう」と注意を呼びかけた。
画像は『Metro 2023年8月4日付「Mum dies from water toxicity after drinking nearly 2 litres in 20 minutes」(Picture: Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
さまざまな要素が重なり血栓が!? 大病で気づいた水分摂取の大切さ【妻だって倒れます Vol.21】
Woman.excite / 2024年11月24日 12時0分
-
尿は1日に150リットルも作られていた!? 尿が出すぎる「尿崩症」が尿を出す「利尿剤」で改善することがある一見矛盾した身体の仕組みを薬剤師が解説
ニコニコニュース / 2024年11月21日 18時45分
-
冬は血管がドロドロになりやすい…「絶対に放置してはいけない脳卒中」リスクが急増する"危険な場所"
プレジデントオンライン / 2024年11月21日 18時15分
-
「白湯」飲むとメリットだらけ! 冷え性改善も 消化器外科専門医が教える3つの“健康効果”
オトナンサー / 2024年11月21日 6時10分
-
ふと目覚めると長女のお迎えの時間 その時夫は…【妻だって倒れます Vol.8】
Woman.excite / 2024年11月11日 12時0分
ランキング
-
1“風呂キャンセル”は冬でもNG、界隈の人々に皮膚科医が忠告、「乾燥で体臭は拡がりやすくなる」
ORICON NEWS / 2024年11月29日 11時30分
-
2一人暮らしの同僚は毎食「コンビニ弁当」です。「光熱費もかからないから、作るより安上がり」と言っていますが、そんなことないですよね?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月29日 5時50分
-
3ついに日本政府からゴーサイン出た! 豪州の将来軍艦プロジェクト、日本から輸出「問題ありません!」 気になる提案内容も明らかに
乗りものニュース / 2024年11月29日 6時12分
-
4健康を保つための「食べ物」や「食べ方」はありますか?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月29日 13時20分
-
5ワークマンの「着る断熱材」がスゴイ! 寒さも暑さも感じない「無感覚アウター(レディース)」を着てみた
Fav-Log by ITmedia / 2024年11月23日 9時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください